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サボリがち 一転 才能開花 中学で仲間から刺激「日本一狙う」

2020年11月23日 05時00分 (11月23日 11時46分更新)
仲間と練習に励む井上朋哉選手(右前)=中能登町中能登中で

仲間と練習に励む井上朋哉選手(右前)=中能登町中能登中で

◇駅伝、1500メートルで好記録 井上選手(中能登中2)

 県内中学陸上界に彗星(すいせい)のごとく現れた中能登町中能登中学校二年の井上朋哉選手。競技歴二年にも満たない十四歳は、駅伝大会や記録会で県記録を更新するなど存在感を放っている。さらなる記録更新へ−。将来が期待される有望株は言う。「県一位、そして日本一も狙いたいと思っている」(稲垣達成)
 五日にかほく市であった県中学駅伝。2区(3キロ)で8分47秒と大会記録を更新した。二〇一五年のコース再編後では個人別でも最速。九月の七尾市城山陸上競技場での記録会では1500メートルで4分9秒65を記録、中学二年の県記録を塗り替えた。
 目覚ましい活躍を見せるが、本格的に陸上を始めたのは中学から。鹿西小学校のころは地元陸上クラブ「鹿島AC」に所属したが、練習は休みがち。「友達とカードゲームしていた」。中学で陸上部に入ったのも「球技はそんなに得意じゃなかったから」。むしろ消極的な選択だった。
 だが入部すると実力派の先輩や仲間から刺激を受けた。「とにかく練習量がすごい」。共に汗を流すうちに、気付けば自身も陸上に没頭していた。「真剣に練習した分だけ、いい結果が出る。それが楽しくて」
 登校前に六キロ、部活では六〜八キロを走る。筋トレも怠らない。一方、陸上と同じくらい日々の生活も大切にする。授業中は眠くなっても「絶対寝ない」。掃除も真剣に黙々と。陸上部前顧問の中嶋幸志(こうし)教諭は「騒がしい中でも、周りに流されることなくきちんとこなす。真面目な人間性が表れている」と感心する。
 今春、未曽有のウイルスが襲った。大会は軒並み中止。モチベーションを保つ難しさを感じたが、練習に取り組む時間を確保できたとも思っている。「来年に向けて、と自分に言い聞かせてきた」。いずれ同町在住で二学年先輩の定塚利心(じょうづか・かずし)選手(16)=星稜高校一年=が保持する5000メートルの中学生県記録にも挑戦する。「日々の練習を手を抜かず、新記録を打ち出したい」

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