広島ドラ1のトヨタ自動車・栗林1発に泣く「去年も今年も結局…」それでも魅せた6者連続奪三振【都市対抗】

2020年11月23日 06時35分

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ピンチを迎え、藤原監督(右)に声をかけられるトヨタ自動車先発の栗林(左)。捕手小畑

ピンチを迎え、藤原監督(右)に声をかけられるトヨタ自動車先発の栗林(左)。捕手小畑

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 社会人野球の日本一を決める都市対抗大会が22日、東京ドームで開幕し、昨年の準Vで東海地区第1代表のトヨタ自動車(豊田市)は0―2でセガサミー(東京都)に敗れ、6年連続の初戦突破を逃した。広島からドラフト1位指名を受けた栗林良吏投手(24)は先発して7イニング2失点の力投も、打線が散発の4安打に封じられた。昨年VのJFE東日本(千葉市)も敗れたため、昨年の決勝カードの2チームが初日で姿を消した。
   ◇   ◇
 社会人ナンバーワン右腕が1球に泣いた。最速153キロを誇るトヨタ自動車の栗林は、2回に決勝打となる2ランを被弾。毎回の13奪三振でドラフト1位の意地は見せたが、援護なく終戦した。
 「三振は0で良いから無失点に抑えたかった。与えてはいけない先制点を与え、自分の投球で味方の攻撃のリズムも乱してしまった。情けない姿を見せてしまい、申し訳ないし、後悔しかない」
 東海地区の快腕にも初戦の難しさが襲いかかった。初回、1死からセーフティーバントとヒットエンドランでいきなり一、三塁のピンチ。連続三振で切り抜けたが、5番・本間にあわやホームランのポール際へのファウルを打たれるなど、高めに抜ける球が目立った。
 迎えた2回。1死から内野安打を許すと、8番・北阪に投じた2球目の143キロのストレートが高めに浮いた。「アウトコースに投げきるはずが力んで逆球になってしまった。完全な失投でした」。右翼席上段で弾んだ打球を見守り、苦笑いするしかなかった。
 それでも徐々に立ち直り、5回から7回にかけては6者連続奪三振。1978年に松沼博久(東京ガス)が作った7者連続奪三振の大会記録に迫る快投を見せ、会場を沸かせた。8回からマウンドを2番手に託し、ベンチから最後まで声を枯らしたが反撃はなかった。
 チームを2014年以来の頂点に導くことはできなかったが、確かな実力は示した栗林。「去年も今年も結局、一発に泣いた。引退するまでコントロールを磨き続け、トヨタ自動車のファンの人にも『栗林はちゃんと成長してるな』と思ってもらえる活躍をしたい」。トヨタ自動車と同じ赤いユニフォームを着て、プロの世界で悔しさをぶつける。

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