仏で「警官の姿撮影禁止法案」波紋 各地で抗議デモ

2020年11月23日 05時00分 (11月23日 05時01分更新) 会員限定
21日、パリで警察官の撮影を禁止する法案への抗議デモに集結した人たち=谷悠己撮影

21日、パリで警察官の撮影を禁止する法案への抗議デモに集結した人たち=谷悠己撮影

  • 21日、パリで警察官の撮影を禁止する法案への抗議デモに集結した人たち=谷悠己撮影
 【パリ=谷悠己】フランスの国会で審議中の警察官らの撮影を禁じる法案が波紋を広げている。報道機関や人権団体が「日ごろ『表現の自由』の擁護を主張している国がその自由を制限するのか」と猛反発。二十一日には二十以上の都市で抗議デモがあった。
 パリのデモには七千人が集結。報道機関の労働組合幹部が「記者もユーチューバーも誰もが発信する権利を脅かされている。こんな法案を許していいのか」と呼び掛けると、聴衆は「自由を、自由を」と叫び返した。AFP通信によると、各地で計二万二千人が抗議の声を上げた。
 法案には「活動中の警察官や憲兵隊の顔や身体を悪意を持って撮影し拡散すること」を禁じ、違反者には最大で禁錮一年と四万五千ユーロ(約五百五十万円)の罰金が科される条項が盛り込まれている。与党による議員立法だが右派や極右の野党も賛同している。
 背景には、デモ隊や郊外の若者らが治安部隊と衝突する動画が会員制交流サイト(SNS)で拡散されて反感を呼び、警察官らが暴行の標的となってきた実態がある。仏紙フィガロによると、昨年に暴行を受け負傷した警察官らは七千四百人で、この十五年間で倍増したという。
 逆に、動画によって市...

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