G20、オンラインで首脳招けず サウジ「印象改善」不発

2020年11月23日 05時00分 (11月23日 05時00分更新) 会員限定
 【カイロ=蜘手美鶴】サウジアラビアが議長国を務め、オンラインで開かれた二十カ国・地域首脳会議(G20サミット)。新型コロナウイルスの影響で各国首脳を招くことはかなわず、G20に合わせ、サウジ人記者殺害事件を巡る国際社会からの批判などを払拭(ふっしょく)しようとしたサウジの思惑は外れた形だ。
 サルマン国王は二十一日、首脳会議の冒頭で「各首脳をリヤドに招待できなかったのは不運だった」と述べた。まさに言葉の通り、G20は「開かれたサウジ」を各国に印象づけ、国王の後継者とされるムハンマド皇太子と首脳らを引き合わせる好機でもあった。
 皇太子を巡っては、女性の権利拡大政策や脱石油経済を目指す「ビジョン2030」推進など革新的なイメージのある一方、政敵となる有力王子の排除やイエメン内戦への介入、ジャーナリスト弾圧など負の印象も色濃い。特に、二〇一八年のサウジ人記者殺害事件では関与が疑われ、国際社会から批判を受けていた。
 カイロ・アメリカン大のサイド・サデク教授(政治学)は「G20では皇太子と首脳の個別会談など、さまざまな計画があったはず。サウジはまたとないチャンスを失った」と指摘する。
 また、新型...

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