弁護士ら「問題点明らかにできた」 沼津鉄道高架

2020年11月23日 05時00分 (11月23日 05時02分更新)
訴訟経過などを報告する原告側代理人の海渡雄一弁護士=沼津市で

訴訟経過などを報告する原告側代理人の海渡雄一弁護士=沼津市で

  • 訴訟経過などを報告する原告側代理人の海渡雄一弁護士=沼津市で
 沼津市と県が進めるJR沼津駅周辺の鉄道高架事業で、元地権者らが国と県に事業認可の無効確認などを求めている訴訟の報告会が二十日夜、沼津市内であった。原告側代理人の海渡雄一弁護士らが今年六月の結審までの経過を説明し「裁判で事業の問題点を明らかにできた」と述べた。判決は十二月二十四日、静岡地裁で言い渡される。 (渡辺陽太郎)
 原告側は訴訟で、「事業の目的は交通渋滞解消だが、既に解消され本来の目的を失った」「巨額の事業費(今後千百七十七億円が必要と指摘)を投じることで、人口減少により税収の減る県や市の財政は悪化する。費用対効果も低い」などと主張した。海渡弁護士らは報告会で「いずれも専門家の協力で証明することができた」と話した。
 原告側証人で都市交通問題研究者の松村みち子さんは、沼津駅より一日当たりの利用者が十万人以上多いJR小田原駅(神奈川県小田原市)は市民も加えた協議の末、約百四十億円で東西自由通路を完成させたことを挙げ「沼津市と県はなぜ高架なのか。説得力が欠如している」と批判した。
 海渡弁護士は「裁判で被告側はほとんど反論できなかった。必ず勝訴が得られると信じて(判決の日)、静岡地裁に行く」と意気込んだ。
 報告会には県収用委員会の裁決により土地を明け渡した元地権者の西原由明さん(63)も出席。「補償金は法務局に供託した。完全に明け渡したと思っていない。県や市の理不尽さを許してはいけない」と勝訴を期待した。

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