<ワ―ケーションを考える>(下)あいまいな境界線

2020年11月23日 05時00分 (11月23日 05時00分更新) 会員限定
 三重県四日市市の一般社団法人代表理事、中村憲和さん(44)は今夏、五泊六日で沖縄へ飛んだ。コロナ禍で在宅勤務が続いたのを機に、観光地などで休暇を楽しみながらテレワークをするワーケーションを試したいと考えたのだ。
 仕事はするつもりだったが旅も満喫しようと意気込んでいた。しかし、「休暇を兼ねている」とは対外的に言いづらく、実際はオンライン会議など宿泊先で缶詰めに。シーカヤックを二時間体験しただけで終わってしまい、「失敗だった」と振り返る。
 仕事が主か、それとも休暇が主か。ワーケーションの定義はあいまいだ。
 日本旅行(東京)などが八月、テレワーク導入企業の社員と経営者約三百三十人ずつに行った調査では、六割超の社員がワーケーションに興味があると回答。ただ不安に関する設問(複数回答)では、うち半数を超える人が「休暇が仕事になる可能性がある」と答えて最多だった。

勤怠管理の難しさ

 一方で、経営者が懸念するのは評価や勤怠管理の難しさだ。導入に前向きな回答は半数を超えたが、うち「仕事の適切な評価が難しい」「勤怠管理が難しい」と答えた人がいずれも七割を超えた。
 食品・日用品大手のユニリーバ・ジャパン・ホ...

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