【麒麟がくる】ユースケ・サンタマリア、“つかみどころのない”朝倉義景にやりがい

2020年11月22日 17時00分 (11月24日 12時07分更新)
大河ドラマ『麒麟がくる』第33回(11月22日放送)より。朝倉義景(ユースケ・サンタマリア) (C)NHK

大河ドラマ『麒麟がくる』第33回(11月22日放送)より。朝倉義景(ユースケ・サンタマリア) (C)NHK

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 NHKで放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)で、越前を支配する戦国大名・朝倉義景役を演じているユースケ・サンタマリア。第31回以降、主人公・明智光秀(長谷川博己)、織田信長(染谷将太)たちと戦の真っ最中だが、「金キラの甲冑に頭にはサザエをかぶっていますし、本当に戦う気ゼロなんだなと。ハイブランドで全身固めて戦に行くみたいなものですよ」と、つかみどころのない義景の人物像に思いを巡せた。
 斎藤道三・義龍親子の争いによって美濃を追われた光秀が頼ったのが義景だった。その後、10年余り、光秀は越前で浪人生活を送っていたが、室町幕府13代将軍足利義輝が暗殺されたことをきっかけに、状況は一変。義輝の弟・義昭を将軍に擁立しようとする勢力は義景を頼ろうとしたが、結局、光秀の橋渡しで信長を頼り、助力を得て上洛を果たす。
 すっかり面子を潰された義景は信長を憎むようになり、浅井長政とともに信長と敵対することに。反信長派の延暦寺の天台座主・覚恕(春風亭小朝)を頼り、比叡山に陣を構えるが戦は膠着状態に陥っていた。
 「やはり、義景と信長(染谷将太)との確執はますます高まってくるので、そこは見てほしいですね。個人的には、春風亭小朝さんが演じる覚恕は楽しみです。少しだけお姿を拝見しましたが、想像の何倍も怪しさをまとっているんです。この二人と義景がどう関わっていくのか、僕も楽しみです」
 第33回で、光秀は朝倉に和議を申し込むべく、義景の元へ潜入する。本作の光秀と義景は主従ではない特別な関係性が描かれている。
 「はじめは(光秀のことを)下に見ていたんですよ。それがだんだん切れ者だと分かってきて、どこかで認めているのは間違いないと思います。というのも、義景の周りには家臣がたくさんいますが何か言っても『はっ!』と頭を下げてさがっていくので、会話をするのは光秀の長谷川くんと家臣・山崎吉家の榎木孝明さんだけなんです。むしろその二人とのシーンしかないと言っても過言じゃない。僕の個人的な事情も相まってお二人を信用しているので、画面からも信用しているように見えていたらいいですね」
 そもそも本作の義景については、「越前を支配している名家の戦国大名です。豊かな国の戦国大名ですから、戦にも強くてかっこいいと思いきや、戦はあまり好まずかっこいいところもありません。威厳のある姿や重厚な雰囲気は家臣の山崎吉家にお任せして、『大名とはいえ人間なんだ』という裏表のない人物を見せられたらいいなと思っています」。
 第26回で、溺愛していた嫡男・阿君丸(くまぎみまる)が急死した(毒殺された)時の狼狽ぶりや、その後の落胆ぶりは“ただの父親”でしかなかった。
 「とはいえ、義景は怒っているシーンでも、悪巧みを考えているシーンでも、蹴鞠をしているシーンでも、“そうとは限らんな”というような、かなり含みのある人物です」。
 つかみどころのない人物像は衣装にも表れている。
 「衣装もセットも本格的なので、撮影のたびに異空間に連れて行かれたような感覚になっています。義景の衣装はピンクで斬新。僕は『てんとう虫』って呼んでいるんですけど、一目見て戦をしようとは微塵も思ってないんだろうなと思いましたね(笑)。やっと戦に出ても、金キラの甲冑に頭にはサザエをかぶっていますし、本当に戦う気ゼロなんだなと。ハイブランドで全身固めて戦に行くみたいなものですよ。でも、義景にしか着ることができない甲冑なので、そういう意味では楽しめていますし、派手な衣装からもどこか憎めないキャラクターとして目に止まっていたらいいなと思います」
 初出演の大河ドラマの印象は「時代劇の経験もあまりなく、ましてやこんなに地位の高い大名の役は初めてなので、その時代の言葉遣いに苦戦しながら挑戦の日々ですね。本当に、ちょっとしたきっかけでせりふが飛んでしまうので、撮影の日は一日誰ともコミュニケーションがとれないでいます(笑)」。
 しかし、やりがいは十分に感じている。
 「僕は戦国時代に生きたことがないので、今自分が生きている現代の考え方に照らし合わせ、自分のフィルターを通して『こうじゃないかな』と考えながら、演じるようにしています。義景って撮影すればするだけ見せたことのない顔をしているなと自分でも思っているんです。その都度いろいろな顔を見せられるようにやっているので、そういった意味ではやりがいのある役だなと感じています」

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