加賀の温泉民俗 船乗りとともに 伏見台 元北陸大教授が講演

2020年11月22日 05時00分 (11月22日 11時57分更新)
小林忠雄さん(左)の講演を聞く参加者=金沢市伏見台公民館で

小林忠雄さん(左)の講演を聞く参加者=金沢市伏見台公民館で

  • 小林忠雄さん(左)の講演を聞く参加者=金沢市伏見台公民館で
 加賀地方の温泉民俗をテーマにした講演会が二十一日、金沢市伏見台公民館であり、元北陸大教授で加能民俗の会会長の小林忠雄さんが山代温泉や山中温泉を巡る歴史をひもといた。
 小林さんは、山中温泉は俳人の松尾芭蕉(一六四四〜九四年)が通ったことで名が広まったと指摘。「大の得意先は船乗りたち。船乗りは春から秋まで船に乗っており、体を癒やすために温泉が一番良かった。後に山代も同様にはやる」と説明した。浴衣を預かる浴衣女(べ)と船乗りが結婚することもあったという。
 現在の白山市出身の漢学者、金子鶴村(かくそん)(一七五八〜一八四〇年)の日記に記された感染症に関する逸話も紹介。「伊勢で始まった伝染病が大流行した大阪では、街頭でお経を唱えるなど大騒ぎだったが、金沢では三日間人通りが途絶えたとある。こういうときに人に触れないこと、外へ出ないこと。昔の人も考えることは一緒だと思った」と語った。
 講演会には地域住民ら三十人が参加した。(榊原大騎)

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