鍛える鈴木、けがの教訓 マラソン
2020年11月22日 05時00分 (11月22日 05時01分更新)
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東京五輪女子マラソン代表の鈴木亜由子(日本郵政グループ)が、来夏に向けて走りの土台を固めている。年明けに痛めた右太もも裏は回復し、夏場は新しいトレーニング法を取り入れて肉体を強化。けがに苦しんできた過去の教訓を生かし、故障のリスクを抑えながらもスタミナを磨く道を探る。
(佐藤航)
10月半ば。神奈川県内で開かれた競技会で、昨年11月の全日本実業団対抗女子駅伝以来となる実戦に臨んだ。5000メートル、3000メートルともに本調子ではなく、所属先を通して「まだ状態は6割程度」とコメントしたが、高橋昌彦監督はオンライン取材で「まずまず戻っている手応えはある」と振り返った。
米国合宿中の1月下旬に、右太もも裏の肉離れを起こした。ウイルス禍による五輪延期の時間を使ってじっくりと治し、ゆっくり走り始めたのが8月中旬。心身ともに仕切り直し、来夏の大舞台へ再び進み始めている。
足先で強く地面をとらえる躍動感が持ち前のスピードを生み出すが、その分、両足の度重なるけがに泣いてきた。マラソンに向けた練習でも、走り込みの量を確保できないのが課題だった。そこでトライアスロンの経験もある高橋監督は、ロードバイク...
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