漁業に若手参入の動き 木下大資(蒲郡通信局)

2020年11月22日 05時00分 (11月22日 05時00分更新) 会員限定
小型底引き網漁船「ねこ丸」で独立した山本哲也さん

小型底引き網漁船「ねこ丸」で独立した山本哲也さん

  • 小型底引き網漁船「ねこ丸」で独立した山本哲也さん
  • 後輩の研修生と談笑する指導役の浦田圭太さん(左)
 漁業は衰退し、漁師は高齢化している−そんなイメージを抱く人は多いかもしれない。二年前から東三河版で「追跡! 海と魚のまち」と題して愛知県蒲郡市を中心に水産業の話題を追う中で、生き生きと働く若手漁師も取材してきた。ここでは、漁業者の世代交代を巡る動向を紹介したい。
 「ねこ丸の調子がいいもんで、小船で独立する若い衆が増えている」。早朝の魚市場で評判を聞くようになったのは、一年ほど前だった。
 「ねこ丸」は同市内の形原漁港を拠点に三河湾のカニや貝類などを取る小型底引き網漁船。船長の山本哲也さん(39)は、二十代から同じ港に所属する沖合底引き網漁船(沖底船)の乗組員として経験を積み、二〇一八年に自分の漁船を購入して独立した。一風変わった船名は「港を明るくしたい」と、飼っている猫にちなんで名付けたそうだ。
 蒲郡には計四隻の沖底船があり、各船の運営会社が「若い衆」と呼ばれる六、七人の乗組員を雇用している。自前の船を持たない若者が給料を受け取りながら働ける、三河地方では数少ない就業先だ。ねこ丸の水揚げが軌道に乗ったことに刺激されたのか、最近は山本さんと同じように沖底船で資金をためた三十代前後の若手が...

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