モクズガニ漁、長良川で盛期 漁師わずか、希少な「地元食材」

2020年11月22日 05時00分 (11月22日 13時45分更新) 会員限定

カニの入ったかごを引き上げ、笑顔の大橋さん=羽島市の長良川で

 長良川のモクズガニ漁が盛期を迎えている。長良川漁協(岐阜市)の組合員で本格的に漁に取り組む人もわずか。このカニを取り扱う飲食店も少なく、知る人ぞ知る希少な「地元食材」だ。羽島市の漁師大橋修さん(83)の舟に乗り、漁に同行した。

大橋さんが捕まえたモクズガニ

 十二日午前九時。大橋さんは、羽島市の長良川にかかる羽島大橋の上流側に船で向かう。水面は景色が映るほど穏やか。「漁には最高」。大橋さんはこう独りごち、口笛を鳴らした。
 モクズガニは、はさみに毛が密集して生えており、「藻くず」に見えることからそう名づけられた。産卵のために川を下るカニをかごを仕掛けて狙う。同漁協では長良川本川で十月から漁が解禁され、翌年一月末まで続く。
 カニが好む魚のあらをかごに入れ、川底に沈めて二、三日待って引き上げる。水面に突き出る竹の棒がかごがある場所の目印だ。
 大橋さんは竹棒に近づき、「えいっ」と気合を入れて引き抜く。棒に結わえた縄をたぐり、かごを引き上げると中に入ったカニの白いはらが見えた。かごを開けるとたらいの中にバラバラと落ちて、硬い脚と容器のこすれる音が船上に響いた。
 漁はカニの通り道を見極めて、かごを仕掛けるかにかかる。大橋さんは...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

記者へのメッセージポストへの投稿はこちらから

関連キーワード

PR情報

岐阜の最新ニュース

記事一覧