貴景勝 1敗守り千秋楽へ…2敗の照ノ富士に勝てばV決定 勝負のカギは「自分の精神力じゃないですか」

2020年11月21日 21時02分

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貴景勝(右)が突き出しで御嶽海を下す

貴景勝(右)が突き出しで御嶽海を下す

  • 貴景勝(右)が突き出しで御嶽海を下す
◇21日 大相撲11月場所14日目(東京・両国国技館)
 大関貴景勝(24)=千賀ノ浦=は関脇御嶽海を突き出して13勝1敗とし、単独首位を守った。優勝争いは千秋楽の結びで顔を合わせる貴景勝と照ノ富士に絞られた。貴景勝が勝てば11場所ぶり2度目の優勝。2場所ぶり3度目の制覇を狙う照ノ富士が勝利すると、優勝決定戦にもつれ込む。
 立ち合いの直前、貴景勝が天井を見上げた。これまでにない動きで極限まで集中力を高めると、軍配が返ってからは電車道だった。今場所の中盤戦で多用した引き技も必要ない。御嶽海を一気に押し出し、初優勝した2018年九州場所以来の自己最多タイの13勝目。2度目の賜杯に王手だ。
 勝負どころで力強さを増す突き押し以上に、大関を支える武器がある。
 「自分の精神力じゃないですか。それは今、強くなれと言われてもなれない。(千秋楽も)いつも通り、14日間やってきたことをやるだけ」
 一瞬の気の緩みが命取りになる相手と、誰よりも分かっていた。三役常連の御嶽海とは、これまで8勝8敗。さらに昨年秋場所の優勝決定戦での黒星が加わる。一方的にもろ差しを許して完敗し、左大胸筋の負傷に見舞われた。
 眼前で賜杯をさらわれ、痛みをこらえるうなり声と乱れた呼吸の間で「弱いから負けたんじゃないですかね。最後、勝たないと意味がない」と声を絞り出してから1年余り。千秋楽の結びで、7月場所に復活優勝を遂げた照ノ富士を迎え撃つ。自身を上回る2度の優勝を経験している元大関。相手に不足はない。
 単独トップを守ったことで千秋楽、本割か優勝決定戦のどちらかに勝てば良い立場。八角理事長(元横綱北勝海)は「断然、貴景勝の方が有利であることは間違いない」と明言した一方で、優勝決定戦までもつれた場合は「負けても、もう一番あると思えば気楽にいけるけど…。(本割に)負けたところで集中力に欠けて、焦ってしまうというかな」とも。再び精神力の強さを試される。
 横綱不在で大関も序盤で一人だけに。重圧の中での賜杯への思いを、貴景勝は「意識するなら、意識すればいい。自然体で集中してやるのが大事」と表現した。出場力士の最高位として、あるべき姿は思い描けている。賜杯を抱き、一年を締めくくる。
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