炎鵬は卵かけご飯ばかり食べずもっと肉を食え!照強との小兵対決、奇襲に泣く 十両転落確実だが再び元気な姿が見たい【北の富士コラム】

2020年11月21日 20時41分

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炎鵬(左)が外小股で照強に敗れる

炎鵬(左)が外小股で照強に敗れる

  • 炎鵬(左)が外小股で照強に敗れる
 早いもので、もう14日目である。勝ち越し、負け越しの決まっていない力士にとっては、残す2日間はとても大事な相撲となる。ほとんどの力士は、心身ともに疲れ切っている。この2日間は、最後の力を振り絞って土俵に上がっている。すでに勝ち越しが決まっている力士は、まだ余力を残しているが、負けが込んで不振にあえいだ力士は倒れんばかりに疲れている。
 まさに炎鵬と照強はともに絶不調で大きく負け越している。小さい炎鵬にこれまた小兵の照強が食い下がる。相手に食い下がられた炎鵬を初めて見たが、不思議な感じがするものだ。当の炎鵬も左半身にさせられ、途方に暮れているようだ。照強は右半身を引き頭をつけて十二分の体勢だが、相手が小さいのでどこかぎこちない。戸惑いながらも、照強は右から出して炎鵬の残そうとする左脚を自分の左手で無双を切った。と思ったら、その左手を逆に返して外小股。これが見事に決まった。
 珍しい決まり手でお客さまを喜ばす炎鵬が、逆に奇襲を食らってしまった。うなだれて土俵を下りる炎鵬。大きく負け越して、十両に落ちるのは確実だが、早く幕内に戻ってくることを祈ってやまない。今場所の負け方を見ると、単なる不振ではなさそうだ。体を十分に休めて悪いところはきっちり治して、元気に幕内力士として土俵に戻ってきてほしいものだ。それには卵かけご飯ばかり食べていないで、もっと肉を食え。肉を。
 照強のほうは何とか残りそうだが、どこか悪そうだった。彼も貴重な存在の一人だ。照強も炎鵬も、千秋楽は残る力を見せて有終の美を飾ってほしい。1日早いがご苦労さんである。
 さて優勝の行方だが、照ノ富士と貴景勝に絞られた。両力士ともに本日は会心の相撲であった。絶好調の両力士の対戦だけに楽しみである。本割一発で決まるか、照ノ富士が勝って決定戦となるか。見る方としては、2番見たいと思うのは当然であろう。
 「相撲は面白く屁(へ)は臭く」。下品な表現で申し訳ないが、横綱大関が大挙して休場したのだから、いっそのこと一番でも多く相撲を見てもらいたいだけであります。どちらが有利? そんなやぼは言いっこなし。どちらが勝ってもお客さんの喜ぶ相撲を見たいだけです。
 原稿が遅れました。送ってからご飯にします。ジンギスカン鍋のスープにうどんを入れると最高です。(元横綱)
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