能や狂言 難しいけれど楽しい 小松・東陵小で「県民移動」公演

2020年11月21日 05時00分 (11月21日 10時34分更新)
赤頭の妖怪・鵺が舞を踊る場面=小松市東陵小で

赤頭の妖怪・鵺が舞を踊る場面=小松市東陵小で

  • 赤頭の妖怪・鵺が舞を踊る場面=小松市東陵小で
 能や狂言を鑑賞し、子どもたちに伝統文化に親しんでもらう「県民移動能」の小松市公演が二十日、東陵小学校であった。児童はプロの能楽師、狂言師の舞や演技を間近に見て、地謡(じうたい)や囃子(はやし)に聞き入ったほか、和楽器や能面に触れる体験もした。 (井上京佳)
 プロの能楽師、狂言師らでつくる「金沢能楽会」は、一九九〇年度から毎年、県内の小中学校で公演している。小松市での公演は今回で七回目。東陵小体育館に松が描かれた鏡板を背景にした能舞台をこしらえ、四〜六年生の七十五人が、プロの演技を鑑賞した。
 狂言「附子(ぶす)」と能「鵺(ぬえ)」を上演した。狂言師の炭哲男さんが「狂言はおもしろい話、能は悲しい話を取り上げる」と違いを説明。「附子」では太郎冠者(かじゃ)と次郎冠者のこっけいなしぐさを、児童は笑いながら楽しんだ。「鵺」では頭はサル、手足はトラ、しっぽはヘビの姿をした妖怪の鵺が、赤頭(あかがしら)に金色の着物で登場。児童は迫力ある踊りに圧倒され「怖くてびっくりした」との感想も聞かれた。
 能で演奏される囃子や舞台でのすり足などを体験した。囃子では代表の児童が大鼓(おおつづみ)、小鼓(こつづみ)、太鼓をたたいた。能楽会会員に和楽器の持ち方を教わり、児童は緊張した面持ちで体験した。大鼓をたたいた六年生の織田瑞稀さん(11)は「手が痛かった。力強い音を出すのは大変」と難しさを実感していた。児童二人が能面をつけて、すり足で歩く体験では、面の視界はとても狭く、歩くのが難しいことを身をもって学んでいた。

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