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鼻血にも気づかず「集中」貴景勝、志摩ノ海下し単独トップ「あしたの相撲取らずに…あさっての相撲取れない」

2020年11月20日 21時15分

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貴景勝(左)が押し出しで志摩ノ海を下す

貴景勝(左)が押し出しで志摩ノ海を下す

◇20日 大相撲11月場所13日目(東京・両国国技館)
 1敗同士の対戦は大関貴景勝(24)=千賀ノ浦=が、幕尻の志摩ノ海(31)=木瀬=を押し出し、12勝目を挙げて単独トップに立った。
 勝ち名乗りを受けたとき、ツーッと滴り落ちる鼻血にも気がつかなかった。横綱不在。大関は貴景勝1人。大関の優勝も21場所連続で途絶えている。言いようのないプレッシャーの中で極限の集中状態を生みだし、ついに13日目で単独トップに立った。
 背負っているものが大きければ大きいほど、貴景勝の集中力は見事に研ぎ澄まされていく。
 「集中して、自分の中で力出し切って負けたなら自分が弱い。人に何言われようがどうしようもないことなんで。自分のやることはあしたの相撲を一生懸命やること。それしかない。あしたの相撲を取らずに、あさっての相撲は取れない」
 初場所は幕尻の徳勝龍に苦汁を飲まされた。そのときのことは「1月は自分が弱いから負けただけで。結局は勝つ人が強い」と言い、悔しさを押し殺した。再び幕尻との対戦。やりにくさはなかったか。そんな問いかけにも「それは外が判断していることなんで。自分にとっては別に関係ない」。優勝へグッと近づいても、「それも外が言ってることなんで。自分はあしたの相撲に集中するということしかないです」と自分に言い聞かせるように続けた。
 もちろん優勝を意識しないはずがない。「鍛えているとき、優勝を目指して、意識してやってるのでつながってくれればいいなと思う。とにかく結果を残さないといけない」と場所前には責任感がそう言わせていた。
 小結で果たした初優勝から11場所。「初優勝のときなんて、優勝するとはみじんも思ってなかった。もしかしたらとも思ってなかった。あれよあれよ、気づけばという感じ」と振り返ったことがあるが今は違う。優勝を狙って、その手でつかみにいく。

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