エシャレット ほどよい辛味と柔らかさ売り

2020年11月21日 05時00分 (11月21日 05時00分更新)
出荷に向けて、エシャレットを収穫する生産者=浜松市南区江之島町で

出荷に向けて、エシャレットを収穫する生産者=浜松市南区江之島町で

  • 出荷に向けて、エシャレットを収穫する生産者=浜松市南区江之島町で
 エシャレットは、遠州灘に面した浜松市南区五島地区を中心に、水はけのよい砂地を利用して栽培しています。
 今から六十年ほど前、昭和三十年代の前半に、浜松の野菜の視察に訪れた人がいました。ラッキョウを試食したところ、柔らかくて辛味が少なく、おいしかったことがきっかけで、商品化が始まりました。
 当時、ラッキョウは特有の強い匂いと辛味を持つため、多くが漬け物として利用されていました。
 エシャレットは、ラッキョウの根元に土を寄せ、食用となる白い部分を多くして、硬くなる前に収穫したものです。栽培方法を工夫して、生のまま食べることができるようにしたため、子どもから大人まで広く受け入れられるようになりました。エシャレットは、生で食べればほどよい辛味、加熱をすれば甘味を楽しむことができます。
 エシャレットは、最初は「根らっきょう」という名前で販売しようとしました。東京中央卸売市場の業者が、より消費者に訴える名前にしようと「エシャレット」を考えたといわれています。ヨーロッパの「シャロット(小型のタマネギの一種:フランス語でエシャロット)」に似ていることから、早どりラッキョウを「エシャレット」と呼ぶようにしたそうです。
 エシャレットは、五島地区の農家では露地栽培をしています。苗を七~九月ごろに植え付けをして、収穫までの間に四回ほど土を根元に寄せることで、白くて柔らかい部分を増やしています。収穫したものは、食用になる白い部分が七センチ以上のものだけを「エシャレット」として出荷しています。

◆「砂の真珠」浜松名産に 

 全国有数の産地になった五島地区のエシャレットは、一九八四(昭和五十九)年に「サンドパール(砂の真珠という意味)」と名付けて、ブランド化を図りました。 
 エシャレットには、ビタミンやミネラルが豊富に含まれ、食欲を増し、血液の循環を良くする成分が含まれています。

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