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志摩ノ海よ「まいこましたれ!」幕尻からの快進撃に地元もエール 20日に貴景勝と『1敗直接対決』

2020年11月19日 20時15分

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志摩ノ海が下手出し投げで竜電(手前)を破る

志摩ノ海が下手出し投げで竜電(手前)を破る

◇19日 大相撲11月場所12日目(東京・両国国技館)
 大相撲11月場所12日目は19日、幕尻の志摩ノ海(31)=木瀬=は竜電(高田川)に下手出し投げで勝ち、大関貴景勝(千賀ノ浦)は平幕宝富士(伊勢ケ浜)を突き出して、ともに1敗でトップを守った。2人は13日目に単独首位を懸けて対戦する。
     ◇  ◇  ◇
 持ち前の粘り強さに巧みさが加わり、幕尻で優勝争いの先頭に立つ志摩ノ海の勢いが止まらない。
 V戦線を大きく左右する2敗の竜電との一番。左下手を取られながらも落ち着いていた。頭を付けて押し返してまわしを切り、逆に左下手を引いて形勢逆転。自己最多の11勝目を、鮮やかな下手出し投げでつかんだ。
 取組後は「何も考えてない」と繰り返すこと4度。無心を強調しつつも、幕尻優勝のチャンスを逃すつもりは、さらさらない。兄弟子の徳勝龍が同じ幕尻で賜杯を抱いた今年の初場所、優勝パレードで旗手の大役を仰せ付かってから、抱いてきた思いがある。
 オープンカーに乗り、うれしさと同時に湧き上がった感情は悔しさだった。「横(優勝力士の席)に乗りたいという気持ちは誰でも持ってると思うので」。新型コロナウイルス禍のため優勝パレードは3場所続けて中止となっているが、徳勝龍も「ぜひぜひ、自分で良ければ」と“席替え"に乗り気だ。
 13日目はいよいよ、貴景勝との1敗同士の天王山を迎える。幕内の番付最下位による出場最上位への下克上なるか。気になる一番の話題は、リモート取材の画面越しに何度も頭を下げて断った。
 以前から、支度部屋で翌日の対戦相手についての質問は「禁じ手」。部屋で、師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)から相手を聞いて策を授かり、気合を入れ直す。大一番でも変わらない準備を貫く。八角理事長(元横綱北勝海)が「怖いものはないからね。開き直っているのではないか」と推し量る精神状態を保てるかどうかも鍵となる。
 地元の三重県志摩市はかたずをのんで、快進撃を見守っている。観光案内所にある応援ボードには「やれ!」を意味する方言「まいこましたれ」のエールの一方、まだ余白も見られる。
 初場所千秋楽の兄弟子に続く幕尻での貴景勝撃破で、故郷を熱狂させるVロードを描き出す。

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