スズキ CO2を9割削減 2050年までの長期目標

2020年11月19日 05時00分 (11月19日 05時01分更新)
 スズキは十八日、二〇五〇年に世界で販売する新車四輪車について、走行時の二酸化炭素(CO2)排出量を、一〇年度比で九割削減する長期目標を発表した。創立百周年の節目の年に、環境への取り組みを加速させる考えを内外に示す狙いがある。 (鈴木啓紀)
 同日公表した「スズキ環境ビジョン2050」に盛り込んだ。これまで五年単位の「スズキ環境計画」は定めていたが、温室効果ガスの削減に向け、ガソリン車の新車販売を三〇〜四〇年に禁止する動きが世界各地で相次ぐ中、初めて長期的な環境目標を設定した。具体的な取り組みは、二一年三月までに公表を目指す新たな中期経営計画で示すという。
 ビジョンでは、四輪車のCO2排出量を三〇年までに40%削減、五〇年までに90%削減を掲げる。次世代車の販売目標やガソリン車の削減目標といった削減の道筋は盛り込んでいないが、車両の軽量化やハイブリッド技術の向上などによる燃費向上を通じて実現を目指すとみられる。
 生産、輸送、販売といった事業活動から生じるCO2排出量は三〇年までに一六年度比で45%削減、五〇年までに80%削減を目指す。
 ビジョンでは、事業活動を通じて環境対策に取り組む「気候変動」「大気保全」「水資源」「資源循環」の四分野も列挙。サブタイトルに、ものづくりにおいてあらゆる無駄を排除することを意味するスズキ独自の標語「小少軽短美」を掲げ、同じ理念で環境対策にも当たる姿勢を示した。
 CO2排出量削減の長期目標は、トヨタ自動車や日産自動車、スバルなども設定している。

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