【富山】「集学校」 みんな集まれ 楽しいよ  

2020年11月19日 05時00分 (11月19日 09時45分更新)
悪天候でも子どもが遊べる屋内遊具=富山県立山町の谷口集学校で

悪天候でも子どもが遊べる屋内遊具=富山県立山町の谷口集学校で

  • 悪天候でも子どもが遊べる屋内遊具=富山県立山町の谷口集学校で
  • かつての小学校の思い出に浸れるコーナーも設けた=富山県立山町の谷口集学校で

「子ども 遊び場に」「高齢者 IT相談」
東京のIT企業 立山町の廃校舎に開設

 IT機器リサイクルのリングロー(東京)が、富山県立山町で廃校となった旧谷口小学校の校舎を活用し、自社のサテライトオフィス「谷口集学校」を開設した。地域住民らが気軽に集えるIT交流施設として「集学校」とネーミング。テレワークができる環境や子ども向けの遊具を備え、パソコンやスマートフォンなどに関する無料相談にも応じている。 (中平雄大)
 同社は企業や官公庁から中古のパソコンなどを買い取り、自社工場で修理して家電量販店や専門の小売店に卸している。修理をはじめサポート対応もしているが、卸先との競合を避けて地方での展開を模索。全国の過疎地域などが活用方法に悩んでいる廃校に着目し、二〇一七年に地域でのIT普及や活性化も目的とした「集学校」のプロジェクトを始めた。谷口集学校は山形県舟形町、千葉県長南町に続いて三校目となる。
 中山間地の谷口小は少子化で〇二年に休校、〇六年に廃校となり、以降は町の埋蔵文化財センターや郷土資料館として活用されてきた。近年の来場者減少で見直しを進めていたところ、一八年に東京で開催された廃校舎利活用のマッチングイベントでリングローと出会い、校舎を貸し出すこととした。
 谷口集学校は十月下旬に開校した。Wi−Fi環境を整備し、一階には悪天候でも親子連れが自由に楽しめる屋内遊具、見張らしの良い四階にはテレワークを含めて無料で使える多目的スペースを設けた。スマホの料金プランやパソコンの基本操作まで、常駐スタッフがIT機器のことなら何でも応じる無料相談も始め、お年寄りらから好評を得ているという。
 今後はIT関連を含めた多様なイベントを展開していく予定で、「校長」を務める寺西和之さん(33)は「子どもからお年寄りまで誰でも楽しめる施設にしていきたい」と意気込む。立山町企画政策課の担当者も「高齢化が進みITに疎い世代も多い地域。民間の力で地域を盛り上げてほしい」と期待を込める。
 リングローは二五年までに集学校を石川を含め各都道府県に一校ずつ開設することを目標に掲げる。碇(いかり)敏之社長(46)は「都市部から離れるほどマーケットは小さいが、ニーズは高い。町のシンボルだった学校を復活させてITを通じた地域活性化に貢献していきたい」と話している。

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