<軌跡と未来図 勝山市長選>(上)歳入と歳出 財政健全化、気緩めず

2020年11月19日 05時00分 (11月19日 05時01分更新) 会員限定
 勝山市の収入に対する借金返済の割合を示す実質公債費比率は8・5%。危険領域の25%を大きく下回る「健全ゾーン」にある。ただ財政健全化を最重要課題に掲げた二〇二〇年度当初予算で、市税収入の見込みは二十七億七千三百万円と、三年連続の減額となった。人口二万二千人余りの小さな自治体は、基幹産業の繊維産業が厳しい状況にあるなど、今後も歳入の伸びを見込むのは難しい。
 国立社会保障・人口問題研究所の調べでは、市の十五〜六十四歳の「生産年齢人口」は、最新データの一五年現在で一万三千百六十七人。三十年後の四五年には七千二百三十五人と、ほぼ半減することが予想される。このため市は、将来を見据えた財政健全化に力を注いでいる。
 市の貯金に当たる財政調整基金の残高は、二〇年度九月補正時点で十二億二千三百万円。一九年度末時点は十四億二千二百万円で、九億四千四百万円だった一七年度以降、二年連続で大きく増やした。二〇年度も決算剰余金の繰り越しで最終的には一九年度と同程度になる予定だ。
 市税が増えない中、市は職員数を減らし、人件費削減に努めてきた。ここ数年、年間二億円の削減を実現し、財政調整基金の積み立てにつなげた。近...

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