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熊川宿 空き家活用を紹介 若狭町住民ガイド発行 

2020年11月17日 05時00分 (11月17日 09時40分更新)
発行した熊川宿の空き家活用ガイドの冊子=若狭町役場で

発行した熊川宿の空き家活用ガイドの冊子=若狭町役場で

  • 発行した熊川宿の空き家活用ガイドの冊子=若狭町役場で
  • 現在改修している老朽古民家「旧松崎邸」=若狭町の熊川宿で

 事業、店舗への改修10例など

 若狭町の住民有志でつくる若狭熊川宿まちづくり特別委員会は「熊川宿空き家の活用ガイド」を発行した。鯖(さば)街道の宿場町として江戸時代に栄え、そのたたずまいを今に残す熊川宿で、年々増えている空き家問題を解決する活動の一環。活用ガイドではこれまでの先進的な事例を複数紹介している。 (栗田啓右)
 活用ガイドはA5判、三十四ページ。熊川宿の歴史や空き家の状況、空き家の売買・賃借までの流れなどをイラスト入りで説明。これまでに空き家を事業や店舗に活用した事例も掲載している。隣家に一部がもたれかかっていた老朽古民家を地元住民が購入し、現在改修中の「旧松崎邸」や文化を伝える公的施設として再利用した「熊川宿若狭美術館」など十例ほどを挙げた。
 空き家購入までの経緯や資金調達の方法、空き家所有者の思いなどをそれぞれ載せている。活用ガイドは五百部作成し、一部は熊川宿内の住民や空き家の所有者らに配布した。
 町によると、熊川宿は約百四十軒のうち空き家は現在三十軒ほど。以前より減ったが六十五歳以上の人口が四割を占めており、再び増える見込み。
 若狭熊川宿まちづくり特別委員会は、空き家を放置せずに利活用を進めていこうと、二〇一二(平成二十四)年に委員会内に空き家対策部会を設けた。立命館大政策科学部のゼミから空き家の活用法の提言を受けたり、イベントを通じて熊川宿への移住やUターンの促進に取り組んだりしている。同委員会の宮本哲男会長(67)は「空き家の活用は集落の景観維持につながる。所有者らが早めに行動するきっかけになれば」と話す。
 熊川宿は文化的価値が見いだされ、一九九六(平成八)年、国の重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)に選ばれた。同地区では建造物を保存しながら街並みを維持していくことが求められている。観光客が県内外から訪れる一方、少子高齢化などの影響を受け、空き家や留守宅が近年増えている。
 活用ガイドは非売品だが、熊川宿のホームページ(http://kumagawa-juku.com/katsuyo.html)で閲覧できる。

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