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<曲折の半世紀 足羽川ダム本体着工>(中)防災

2020年11月17日 05時00分 (11月17日 05時00分更新)
足羽川ダムの完成予想図。正面下部に水路があり、平常時は川に水が流れ続ける=足羽川ダム工事事務所提供

足羽川ダムの完成予想図。正面下部に水路があり、平常時は川に水が流れ続ける=足羽川ダム工事事務所提供

  • 足羽川ダムの完成予想図。正面下部に水路があり、平常時は川に水が流れ続ける=足羽川ダム工事事務所提供
 「穴あきダムでは日本最大。ゲート付きは初めて。池田町に日本一ができるんですよ」。十月下旬にあった足羽川ダムの町民向け工事見学会で、近畿地方整備局足羽川ダム工事事務所の担当者が力を込めた。完成は二〇二六年度。全国でも珍しいダムの本体工事が始まった。
 穴あきダムは治水専用で、増水時だけ水をためる。堤体の下部に水の通り道を設けてあり、通常時は川の水が流れ続ける。巨大なコンクリート壁(堤体)ができても、魚の移動を妨げず、土砂もため込まない環境に優しいダムとされ、流水型ダムとも呼ばれる。
 完成済みの穴あきダムは全国で五カ所しかない。国内最初の運用開始は二〇〇五(平成十七)年の益田川ダム(島根県)で、それ以降、辰巳(石川県)、西之谷(鹿児島県)、浅川(長野県)、最上小国川流水型(山形県)が完成。いずれも県管理ダムだ。国直轄に限ると完成はまだなく、足羽川ダムは二例目の本体着工になる。堤体は高さ九十六メートル、最上部の幅三百五十一メートルと、これらの中で最大。貯水容量は二千八百七十万立方メートルで、サンドーム福井百杯分に相当する。

 ■治水専用

 足羽川ダムを穴あきダムに変更する案が浮上したのは、二十年...

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