<長良川と生きる 河口堰運用25年>(1)岐阜の3代続くアユ漁師

2020年11月17日 05時00分 (11月17日 05時00分更新) 会員限定
雨の日もアユを狙う服部さん=岐阜市の長良川で

雨の日もアユを狙う服部さん=岐阜市の長良川で

  • 雨の日もアユを狙う服部さん=岐阜市の長良川で
  • 海側から見た長良川河口堰=三重県桑名市で
 台風が迫り、雨に見舞われた十月上旬の岐阜市内。長良川にかかる鏡島大橋の下流で、漁師の服部修(69)=岐阜市鏡島西=は獲物を狙っていた。
 水面にロープを張るなどしてアユを捕まえる伝統漁法の「瀬張網漁(せばりあみりょう)」。仕掛けに驚いたアユがピシャンと跳ねると、それを目がけて網を投げる。服部は「今日はメスが多い」と声を弾ませた。
 落ちアユを狙う瀬張網漁が盛んな九〜十一月、鏡島大橋の下流の右岸には漁師が毎日集まる。午前六時から午後六時まで服部は川で半日を過ごし、網をたぐる。
 アユは岐阜市内の長良川中流域で産卵。生まれた稚魚は川を約五十キロ下って海に降り、再び川へ戻ってくる。このサイクルに大きな影響を与えることが懸念されたのが長良川河口堰(ぜき)(三重県桑名市)だ。河口から約五・四キロ上流の地点で海水が上流に上がるのを防いでいる。
 河口堰には魚道(生き物が海と川を行き来する通路)があり、河口堰を管理する水資源機構長良川河口堰管理所は毎年、魚道での稚アユの遡上(そじょう)量を調査。「稚アユの遡上数は年によって変動し、河口堰の影響は見られない」と主張する。実際、河口堰ができた後に増えた年もある...

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