6歳 入学まで乗れるよ 自転車の幼児席、県ルール変更 製品の身長・体重制限は注意

2020年11月16日 05時00分 (11月16日 12時05分更新)
子どもを幼児用座席に乗せて登園する男性=金沢市内で

子どもを幼児用座席に乗せて登園する男性=金沢市内で

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 自転車の前後に取り付ける幼児用座席。実はこれ、都道府県ごとに各地の公安委員会が使用ルールを決めている。「五歳の長男がいるが、誕生日が来たら乗せられないの?」。「Your Scoop〜みんなの取材班」の「友だち」からそんな疑問が寄せられた。これまで「六歳未満」に限るとされていたルールを「小学校入学前まで」に変更する動きが広がっており、富山、石川でも見直された。 (田嶋豊、写真も)
 「子どもに季節を感じさせようと、できるだけ自転車で送迎していますが、制限があるとは思わなかった。(改正は)ありがたいですね」。木々が色づく秋晴れの下、三歳の次女を乗せ、金沢市内のこども園に登園した美容師の男性(41)はそう話す。小学六年の長男、二年の長女のときも自転車に乗せていたが、ルールは知らなかったという。
 幼児用座席に関するルールはこれまで全国一律で「六歳未満」とされ、違反すると罰金や科料を設けている自治体もある。実際に取り締まる例は少ないとみられるが、厳密にいえば、年長児が六歳の誕生日を迎えると、“法令違反”になってしまうため、見直しを求める保護者の声があった。
 転機になったのは今年四月、大分県が全国に先駆けて「小学校入学前まで」にルールを改正。大分での改正が決まった直後、構造などが安全性を満たすことを示す「SGマーク」を発行する製品安全協会(東京)が、自転車用幼児座席の安全基準を「六歳未満の幼児」から「小学校就学の始期に達するまでの者」に改めたこともあり、長野、福井、愛知など、大分に追随する自治体が一気に増えた。
 富山県も大分の改正を知り、実情に即したルールにしようと、六月末に県道交法施行細則の一部を改正。石川県もこうした全国の動きを踏まえ、今月十三日に見直した。
 ただ、製品ごとに体重の上限や目安となる身長が定められており、石川県警の担当者は「二人乗り、三人乗りの場合は操作性が悪くなるので、引き続き注意して運転してもらいたい」と話している。

 幼児用座席 軽車両の乗車定員などは都道府県ごとに定めるとする道交法の規定に基づき、各地の公安委員会が幼児用座席の使用ルールを決めている。一般的に自転車は前か後ろに座席を取り付けることができ、前後両方に乗せられる設計のものもある。製品安全協会の安全基準では、前部が「体重15キロ以下・目安身長100センチ以下で、1歳以上4歳未満」、後部が「体重22キロ以下・目安身長115センチ以下で、1歳以上小学校就学前」となっている。

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