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8連敗の炎鵬、明らかに体力が落ちている…白鵬休場も影響しているのか 踏ん張り所だ【北の富士コラム】

2020年11月15日 21時13分

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取り組み前に塵手水(ちりちょうず)をする炎鵬

取り組み前に塵手水(ちりちょうず)をする炎鵬

◇15日 大相撲11月場所8日目(東京・両国国技館)
 本日もテレビ観戦です。きょうは相撲を面白く見られた。7日目とどう違うのか分からないが、気持ちの問題ということでしょう。
 炎鵬はきょうも負けて8連敗。負け方もどんどん悪くなってきて、やることなすこと全部、通じなくなってしまった。相撲を覚えられたのが不調の原因と言われているが、それほど単純なことではないようだ。炎鵬と対戦する方にとっては、今でもいやらしい力士であることに変わりはないだろう。
 炎鵬自体はいつにもまして、考えて取ってはいるが作戦が裏目に出てしまっている。今までも手の内を読まれていても、さらにその裏をかくのが炎鵬の持ち味であった。今場所はほとんど上からつぶされるような負け方なのが気になる。
 明らかに炎鵬は体力が落ちていると思われる。小さいなりに筋肉も発達し、ガッチリしていたが今場所の炎鵬は首も細くなり、一回り小さくなっている。足腰も弱っていると見えて、グシャリとつぶされる相撲が多い。これ以上無理をすれば、大きなけがにつながることになりかねない。コロナ禍で十分な稽古ができなかったのも不調の原因だろうが、白鵬の休場も影響しているかもしれない。
 私も若い頃、佐田の山関が休場して箱根での静養で不在になった時は何とも言えない不安を感じたことがあった。炎鵬の不調も少しはそのあたりにあるのかもしれないが、最低でもあと5番勝たないと、十両落ちも覚悟せねばならない。これからが根性の見せ所だ。頑張れ炎鵬。
 九重部屋の宝・千代の国が2敗目となった。相手が遠藤では、今の千代の国では勝つのは難しい。目標を勝ち越しに転じた方が賢明である。過大な期待をして申し訳ないことをしたようだ。
 照ノ富士は大栄翔にうまく取られて1敗となった。立ち合いは照ノ富士の方が良かったが、大栄翔が右方向に動き休まず攻めて押し切った。やはり、いくら強いといっても横から攻められては、まだ残すだけの余裕はないようだ。
 貴景勝はどんどん調子を上げてきた。同じ押し相撲の北勝富士に全く力を出させない完勝である。霧馬山戦で九死に一生の相撲を勝利したのは、今考えると非常に大きかったと言える。押し相撲はいったん、自分の軌道に乗ると強みを発揮する。
 早合点するのが私の悪いクセではあるが、貴景勝がこのまま突っ走るような気がする。1敗組がまだ3人もいるのに早計もいいところだが、この予想はかなり確率が高いと思っている。それにしても、あと7番も残しているのに、チョット早過ぎるようだ。一応、取り消して頂きたい。誠に申し訳ない。
 それでは、催促が来ないうちに原稿を送ります。きょうは長崎の友人からキビナゴの刺し身と「〆サバ」をたくさん送って頂きました。中でもキビナゴは小さいので調理が大変なんです。これを背開きにしてポン酢で食べるともうたまりません。この場合、酒はやはり焼酎の方が良いでしょう。それもお湯割りに限ります。持つべきものは古い友人ですね。力士になって本当に良かったとしみじみ思います。(元横綱)
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