コロナ、体内増殖の鍵特定 名大招聘准教授ら発表、感染力解明など期待

2020年11月12日 05時00分 (11月12日 09時03分更新) 会員限定

 新型コロナウイルスがヒトの細胞に侵入した際、細胞表面にある特定のタンパク質が体内で感染を拡大させる「ブースター」のような働きをしていることを、山内洋平・英ブリストル大准教授(名古屋大招聘(しょうへい)准教授)らの国際研究チームが発見し、米科学誌サイエンス電子版で発表した。新型コロナ特有の高い感染性の原因解明や、新薬開発の可能性につながる成果という。 (白名正和)
 新型コロナウイルスは、吸い込むなどすると細胞内に侵入して増え、増えたウイルスが他の細胞へと侵入を繰り返すことで体内で感染を広げる。細胞に入る時、ウイルスの表面にある突起状の「スパイクタンパク質」と、細胞表面のタンパク質「ACE2」が結合することは知られていた。
 山内氏らは、細胞表面にある別のタンパク質「ニューロピリン−1(NRP1)」に注目。NRP1も新型コロナのスパイクタンパク質と結合することを見つけた。さらに、特殊な薬剤などを使ってNRP1だけウイルスと結合できないようにすると、ウイルスに感染した細胞の数を少なく抑えることができた。
 山内氏は、ACE2はウイルスが細胞内に入るために必須の物質である一方、NRP1は体内で感...

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