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「コツコツと努力するタイプ」急成長途上のフィギュア松生理乃「出るからには優勝」全日本ジュニア制し一つ上の舞台へ

2020年11月11日 11時46分

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今年2月の愛知県選手権、ジュニア女子で優勝した松生

今年2月の愛知県選手権、ジュニア女子で優勝した松生

◇羽ばたけ中部勢
 フィギュアスケートの松生理乃(16)=中京大中京高1年=は、飛躍の真っただ中にいるのかもしれない。中部選手権、西日本選手権のジュニアを連勝し、21日に始まる全日本ジュニア選手権(青森県八戸市)に臨む。昨年9月のジュニアグランプリ(GP)ラトビア大会で表彰台に上がった伸び盛りは「出るからには優勝」とジュニア女王の称号を得て、去年は出場を逃した全日本選手権(12月24~27日・長野市)の舞台に立つつもりだ。
 9月下旬の中部選手権はショートプログラム(SP)、フリーともに1位となり、2位に40・81点差をつけるぶっちぎりの完全V。今月1日閉幕の西日本選手権ではSP3位からの逆転優勝を飾った。合計188・90点は中部選手権から5・59点の上乗せ。松生はあどけなさを残す顔をほころばせ、喜んだ。
 「私ならできると思って練習してきたことが出せ、すごくうれしい。フリーは絶対ノーミスと久しぶりに強い気持ちで臨んだ」
 ただ、SPの結果には複雑な心境ものぞかせる。「ジャンプは2つきれいに降りられなかったのに、ブロック(中部)よりも得点を伸ばせたのは成長した部分なので、うれしい」。ステップ、スピンで手応えをつかみながら、「負けず嫌い」を自称する16歳はジャンプなどの細かいミスを許せなかった。中1日を挟むフリーの前に名古屋へ戻り、中京大のリンク(豊田市)で入念に翌日の演技を確認した。
 得点アップを狙い、西日本からフリーの構成を変更。基礎点が1・1倍となる演技後半に、3つの連続ジャンプを組み込む去年と同じ内容にした。「この試合でノーミスでできたので全日本もこの構成でやっていく」
 フリーで使う音楽は、恋愛映画の挿入曲「Perhaps Love」。男女の声が入り交じる。歌の入る曲で演技するのは初めてだ。「女性ボーカルの時は柔らかさと美しさ、男性ボーカルの時はきれいに見せながらも力強さを表現できるよう、指先まで意識している」。ジャンプやステップなどの技術点に加え、演技構成点でも得点を稼げるようになった。
 昨季から急成長を遂げる。昨年9月のジュニアGPラトビア大会で3位に入った。しかし、その後に右足親指を疲労骨折し、満足のいくシーズンを送れなかった。今季もコロナ禍で出遅れた。やっとここにきて、本来の体力、滑りが戻ってきた。
 「コツコツと努力するタイプだと思う。ミスをしてそのままにするのは嫌。何度も何度もできるまで繰り返し練習する」。その言葉通りに少しずつ自分の引き出しを増やし、少しずつ自信を深めているように見える。大化けの可能性を秘めつつ、今季の目標とする全日本の舞台へひた走る。
▼松生理乃(まついけ・りの) 2004(平成16)年10月10日生まれ、名古屋市出身の16歳。150センチ。浅田真央さんに憧れ、小学2年から浅田さんも通った名古屋・大須のスケート場で競技を始める。山田満知子、樋口美穂子両コーチに師事。19年全国中学校大会5位、同年全日本ジュニア9位。現在、トリプルアクセルの習得に励む。

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