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女子も4回転時代 世界のレベルどんどん高く

2019年3月23日 02時00分

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 かなりレベルの高い戦いでした。ずっと鳥肌が立っていて、何度涙をこらえたことか。特に4回転サルコーを決めて銀メダルのトゥルシンバエワ選手は、女子ではカザフスタン史上初のメダルを獲得しました。昨年7月に悲しい事件で亡くなったデニス・テンさんも天国で喜んでいると思います。私にとって1歳上のデニスは大事な仲間だったので心が震えました。
 日本勢で最も印象に残ったのは坂本選手です。終盤の3回転フリップが1回転になったことが響いてSP2位から順位を落としました。5位といっても2位とは1・93点差です。朝の公式練習では3回転ルッツの入り方をコーチと何度も確認していたので、ひとつの鍵になっているように思えました。その難関を乗り越えた後の失敗だけに、かなり悔しかったと思います。この悔しさをぜひ来季にぶつけてほしいですね。
 宮原選手は本当に素晴らしい演技で、最初から最後まで無駄ひとつない圧巻の演技でした。紀平選手は朝の練習でトリプルアクセルが何度も回転が抜けて心配でした。その中で1つ転倒はありましたが、見事な立て直しだったと思います。ただ、現実として残念ながら日本勢は誰もメダルを獲得できませんでした。それだけ女子の世界のレベルが高くなっているのでしょう。
 来季から4回転を跳ぶロシアのジュニア勢がシニアに転向することを考えると、トリプルアクセルや4回転ジャンプがないと世界選手権のメダルは難しくなるかもしれません。私もノービス時代から4回転サルコーとトリプルアクセルに挑戦しましたが、習得できませんでした。簡単ではない上、練習すればするだけケガのリスクも増えます。選手だった身としては、ハイレベルな戦いが楽しみでありつつも、ケガは心配ですね。 (プロフィギュアスケーター、ソチ五輪代表)
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