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井岡一翔、リスク覚悟の接近戦 勇気のボクシングに感動【山崎照朝コラム】

2020年1月1日 02時00分

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井岡一翔

井岡一翔

◇WBOスーパーフライ級タイトルマッチ ○井岡一翔(判定)●シントロン 12月31日(大田区総合体育館)

 井岡一翔らしい根性を見せつけたボクシングだった。
 五輪を2大会経験、アマのキャリアでは井岡を見下すシントロンが、序盤から軽快な動きでパンチを連発。時には跳ぶなどトリッキーなパンチを繰り出し、井岡のリズムを崩して主導権を奪いに掛かった。
 井岡は終始冷静だった。序盤で口の中を血でぬらしてもひるむことはなく、ガードを固め、ぐいぐい前に出てはジャブを伸ばし、距離をつぶす接近戦。打たれるリスクも覚悟の勇気のボクシングは感動ものだった。それも徹底したボディー狙い。中盤に入っても圧を緩めない。4階級制覇の格の違いとプライドを感じさせた。
 シントロンが次第にクリンチやロープを背にする場面が増え、終盤の9、10回にはダウン寸前まで追い込んで会場を沸かせ、見せ場を作ったのは流石だった。その後も果敢にボディーを攻めて最後まで倒しに行く姿勢を貫いたのも立派。“井岡ボクシング”の真骨頂を見せつけられた思いだった。
 ここ数戦を見ていると、井岡の胸に厚みが出てパワーアップしたのは間違いない。強豪ひしめく階級ではパワーは不可欠。最後までKOを狙った姿勢は評価できる。今後の期待は王座の統一戦。期待したい。 (格闘技評論家)

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