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村田“勝つ形”の完成度高い【山崎照朝コラム】

2019年12月22日 02時00分

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村田諒太

村田諒太

◇WBAミドル級タイトルマッチ 王者・村田諒太―バトラー(12月23日・横浜アリーナ)

 スティーブン・バトラーは早めに来日し、練習場所も隠し、鉄のカーテンを引いて王者村田諒太に挑む。16日の公開練習では、ミットやサンドバッグで周囲を驚かすパンチを見せた。30戦28勝(24KO)1敗1分け。もの静かな容姿だが、繰り出すパンチに迫力があった。ミットをパンパンと乾いた音で鳴らし、「バンバン」のニックネーム通り、強打の響きは高いKO率を感じさせた。
 体を柔らかく使って距離感を狂わすパンチは、よく伸びて必殺の威力を感じさせた。村田陣営はバトラーの手数の多さにも警戒を強めている。ただ、同じ間違えを繰り返さないのが村田の良さだ。7月のブラントとの再戦では1回から気を抜くことなくプレッシャーを掛け続けての2回KO。課題を完璧にクリアし「これが自分のボクシング」と胸を張った。
 物事の本質にたどり着くことを“達観”というが、村田は五輪ミドル級金メダリスト。挑戦者に比べてプロキャリアは半分ぐらいだが、ストレートを軸にぐいぐいプレッシャーをかけ続ける“勝つ形”の完成度は高まっている。先を見据えたビッグファイトに足踏みはできない。鬼門の初防衛戦だが、期待していいだろう。 (格闘技評論家)

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