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坂本勇人が野球から離れそうになった“鼻ピアス事件”「こいつ辞める気で来たな」高校時代の恩師が述懐

2020年11月9日 05時00分

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坂本へのメッセージを色紙にしたためた恩師の金沢成奉さん

坂本へのメッセージを色紙にしたためた恩師の金沢成奉さん

 2000安打を達成した巨人・坂本勇人内野手(31)の光星学院高時代の恩師で現在、明秀日立高で指揮を執る金沢成奉監督(53)が思い出を語った。
 今年1月。坂本からの着信があった。会話の中で「まさか2000本打つような選手になるとは思わなかったな」と伝えると「僕も思いませんでした」。そして坂本は「本当に光星に行って良かった。今こうやってできているのは光星でやっていたから。ホンマありがとうございます」と感謝を述べたという。金沢監督は「初めてくらいに言われたかな。うれしかった」と感慨深げだ。
 高校時代は監督であり、担任教諭。「勝手に席替えして、見えにくいところに座っていたりしてました」。やんちゃぶりに手を焼くことはあったが、「野球で抜くということはなかった」という生徒だった。
 一度野球から離れそうになったことがある。1年時の正月休みに帰省し、学校に戻って来たときのこと。「普段僕から離れた所にいるやつが、その集合日だけ目の前にいる。珍しいなと思っていたら(鼻に)ピアスをしていて、明らかに俺に対する挑戦状というか、こいつ辞める気で来たなと」。その場で荷物をまとめさせ、当時のコーチに三沢空港まで送らせて飛行機に乗せた。
 それでも「一切辞めさせる気はなかった」という。「久しぶりに友達に会って、周りが楽しそうに見えたのだと思う。自分だけ丸刈りで野球やっているわけだし」。父親に電話をかけ、地元の友人たちに言付けを頼んだ。「あいつのプロ野球の人生だとか、甲子園で花咲かせることがなくなってしまう」。仲の良かったチームメートにも連絡を取らせた。「『あの監督の言いなりで負けて逃げて帰っていいんか? もう一回一緒にやっつけたろうぜ』と話してくれたみたいですね」。
 1週間ほどすると帰って来た。「めっちゃスッキリした顔で『すみませんでした』と。でもすぐに野球をさせるわけにはいかないので、ジャージー姿で寮の掃除、便所掃除、草むしり、ボール拾いを1カ月ちゃんと我慢したら、ということで。そこから問題なく野球に移り変わった。あいつの本当の高校野球が1年遅れで始まったんですよね」。恩師は2000安打達成に際し「自分らしく、勇人らしく面白がって野球人生を歩め」とメッセージを送った。

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