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DeNAパットン投手の冷蔵庫殴打、右拳負傷事件に思う。実は、先日、世間話してきたばかりなんです

2019年8月5日 14時43分

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 DeNAの中継ぎとしてフル回転のスペンサー・パットン投手(31)が8月3日の巨人戦で坂本勇に同点打を浴びて降板後、怒りを抑えられず、ベンチの冷蔵庫を殴打。利き手の右拳を負傷した。私は7月の球宴明けに球場でパットンと世間話をしたばかり。その時の会話を振り返りつつ、今回の事件について考えてみる。
 やあー、パットンさん、お疲れさまでーす。それにしても、ワーカホリック(仕事中毒)な人ですねえ。

 「うん?! いきなり、なに、それ?」

 いや、ほとんど毎日、パットンさんがマウンドで投げてるような錯覚をおぼえます。スポーツ新聞の記録を見ると、連日、パットン、パットンですからねえ。

 「あー。それな。それを言うなら、エスコバーはボク以上だよ。でも、2人が投げてるということは、それだけ勝てるチャンスのあるゲームがあるということだから。いいことじゃないのかな」
 です、です。ところで、疲労は大丈夫ですか? そこが、心配で心配で。
 「大丈夫。球宴休みにしっかり休みを取ったし。夜もちゃんと眠れてるから」
 それは、良かったです。ところで、ブルペンのケミストリー(士気、雰囲気)はどんな感じですか? 
 「言うことなし。抜群だね。中継ぎ陣にトラスト(信頼)があるんだよ。たとえば、ボクがダメでも、他の投手が救ってくれたり。その逆もあるし。お互いを信頼してるからね。岩のような結束力があるから。信頼がなければ、自己チューのプレーに走るから。ボクも昔、そういうチームでプレーしたことかるからなあ(遠い目で)」
 どことは言えないと思いますが、アメリカ時代にそういうチームでプレーしたことがあると。
 「うん。そうだね。自己チューのプレーに走ると、個人記録しか眼中になくなるから。打者ならホームランばかり狙うとか。そうなれば、最悪。うちは、投手陣も野手陣も勝つことを最優先にプレーしているから」
 へえー。今のDeNAにフィンガーポインティングなんてないですか? オレは悪くない。悪いのは、アイツだとかコイツだとか。名指しで批判し合うとか。
 「ないない。自分のことを棚に上げて、他人を批判するとどうなるか。ほら、人を指さして見て。人さし指は相手に向いてても、小指、中指、薬指の3本は自分の方を向くだろ?」

 あららら。ホントだあ。これはまた、ビックリ仰天&面白い。人を指さすのは、天にツバすると、同義語なんですねー。初めて聞いたな。この話、有名? それとも、これ、パットンさんが発見したことですかあ? 

 「いやいや。わりと有名な話だよ。日常生活でもよく使うけどね」
 人を指さすと、3本の指は自分を向いている。最初、聞いたときは、大興奮した私であるが、しばらくすると、待てよと。知らないのは自分だけではないかと思い、インターネットで検索して見ると、確かに、そういう表現はあった。でも、試しに、自分の周りの教養あると思われる10人に聞いて回ったが、たまたまかもしれないが、誰も知らなかった。知らぬを知らぬと言う、これ賢者なりだ。パットンと話してまた一つ賢くなったと思った直後の今回の事件。人を指さすどころか、冷蔵庫に怒りをぶつけた結果、商売道具の利き手を破壊してしまったという話だからシャレにならない。 
 まさに、短気は損気。ただ、一つ言えるのは、パットンもこのコラムのタイトルと同じオンリーヒューマン(ただの人間)なのだ。冷蔵庫にはまことに申し訳ないが、人を殴ったわけでもない。失敗もあるさ。弁護するなら、それだけ、熱い気持ちでマウンドに立っているということ。より、人間くさいじゃないか。今ごろ、激情にかられてケガしてしまったこと、首脳陣やナインの信頼を裏切ってしまったことを猛省しているだろう。落ち着いたら、また、パットンに会いに行こうと思っている。
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