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「悪ガキ」卒業 30歳の中田に感じる変化と進化

2019年8月1日 18時00分

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6月21日の中日戦(ナゴヤドーム)で左中間に本塁打を放つ日本ハム・中田(小沢徹撮影)

6月21日の中日戦(ナゴヤドーム)で左中間に本塁打を放つ日本ハム・中田(小沢徹撮影)

「あの悪ガキが30歳かぁってみんな思ってるやろな」。年齢の話題になった時、日本ハムの中田は笑っていた。2008年のルーキーイヤーを担当をしていた記者としても何だか感慨深い。
とにかく規格外の18歳だった。キャンプ前の1月からコメント力は球界トップクラス。ビーチバレーの浅尾美和さんのファンであることや月の小遣い30万円であることを激白し、連日スポーツ紙の1面を飾った。ちなみに小遣いについては30万円という額に衝撃を受けている報道陣に「それじゃ何も買えんやろ」とサラリと続け、あぜんとさせていたのが懐かしい。
ちょっと対応が面倒臭そうなときも「オレがしゃべらんと始まらんのやろ」としゃーなしの感じで始まり、それでも徐々にトークが温まってくると、いかにも原稿になりそうなことをぶっちゃけて帰っていく。そんな18歳は見たことがない。
そんな中田が30歳のシーズンを迎えている。遠征中、出歩く回数は減り、宿舎の食事会場のバイキングで取ったメニューを自室に持ち込み食べる夜が増えたという。「1日の終わりはリラックスしたいから必ず外食」と話していた20代前半のころがウソのよう。「今はDVD見ながら缶ビール1、2本で十分ってときが多いね」。球場に向かう前には半身浴をして体を温めてから出発する。全体アップ前にはストレッチに割く時間も明らかに増えた。
ここまで自己最多のシーズン30本塁打を上回るペースでアーチをかけている。「自分のことはホンマどうでもいい。勝つことだけ考えている」。こんなコメントを聞くにつれ、時の移ろいを感じるとともに、逆転Vは間違いなくこの男に掛かっていると確信してしまう。(土屋善文)

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