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まか不思議な五輪代表争い 空手男女組手

2019年7月29日 18時00分

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 東京五輪の新競技「空手」でまか不思議な代表争いが過熱している。組手は普段、男女各5階級で争われているが、五輪に限っては各3階級しか行われないため、例えば五輪の男子67キロ級の切符を得るため、60キロ級と67キロ級の選手が同じ土俵で争いを繰り広げている。
 一方で選考は国際大会の成績が基準になるため、60キロ級と67キロ級の選手が直接対決することはない。同じ階級制のスポーツでも柔道やレスリングではライバル同士の直接対決が大きな比重を占めるが、空手では「目に見えぬ」相手との戦いを強いられるのだ。
 21日までウズベキスタンで行われたアジア選手権で、この選考方法を象徴する「逆転劇」が起こった。60キロ級の佐合尚人が3回戦で敗れたのに対し、67キロ級の篠原浩人が優勝。関係者によると、篠原が選考ポイントで佐合を逆転し、現時点で日本人トップに立つとみられる。篠原は「追い越したが、(佐合とは)ちょっとしか差がない。かぶとの緒を締めないと」と語った。
 同様の戦いは他にも起こっている。男子75キロ超級の椅子を巡り、84キロ級の荒賀龍太郎と84キロ超級の香川幸允の争いが激化。追う立場の香川がアジア選手権で2位に入って差を縮めた。香川は直接対決がない難しさを問われると、「そういう部分もあるが、決まったことなので。一切文句なしの結果(ポイント)で決まる。わかりやすくていい」。努めてポジティブに受け止めている。
 選考レースは来年4月まで続く。篠原は「頭の中でかなりポイントの計算をしてしまう部分がある。そっちに意識を持っていかれないようにしないと」。誰もが初体験の争いは、これからが佳境だ。 (木村尚公)

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