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「今日は、だいてやる」 大相撲・朝乃山が発した言葉の真意は?

2019年8月5日 18時00分

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大相撲名古屋場所14日目 朝乃山(左)が寄り切りで正代を下す

大相撲名古屋場所14日目 朝乃山(左)が寄り切りで正代を下す

 何とも男前な響きに、記者たちは顔を見合わせるしかなかった。「今日は、だいてやる」という声の主は、大相撲夏場所で初優勝を果たした幕内朝乃山(25)=高砂。名古屋場所中の朝稽古後、いたずらっぽい笑みを浮かべて「意味、分かりますか?」と、取り囲んだ男性ばかりの報道陣に問い掛けてきた。
 富山市出身の朝乃山にとって、同場所は準ご当所にあたる。近大時代は自然と関西弁に馴染み、高砂部屋入門後は標準語に。そんな流れからお国言葉の話題となり、冒頭のクイズ出題につながった。
 「だいてやる」は富山弁。「おごってやる」を意味するという。帰省時、妙齢の知人女性からの「だいてやる」に「無理っすよ」と真顔で返答した爆笑エピソードも披露してくれた。女性ファンの皆さんはご安心あれ。「ちゃんと『どっちの意味ですか』って聞きますよ。決まって『おごってやる』の方ですけど…」と「抱いてやる」方面の話は結局、出てこなかった。
 「人前で話す時は、なまらないように気を付けている」と心構えを明かした25歳だが、地元愛たっぷりの富山弁トークは軽妙そのもの。「江戸の大関より故郷の三段目」という角界の格言がしっくりくる。
 初の上位総当たりとなった名古屋場所では、前半の黒星先行が響いて負け越し。それでも7勝8敗と踏ん張り、秋場所で横綱、大関陣に再挑戦。初金星の期待も高まる。
 1日の富山巡業では、横綱白鵬の胸を借りて砂まみれになって「富山のファンのために、頑張ろうと思った」。朝乃山の「山」は立山連峰、同郷の横綱太刀山など富山への思いが詰まっている。勝ち越し、そして新三役。期待に応えた先に、故郷からの「だいてやる」の大合唱が待っている。 (志村拓)

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