本文へ移動

4回戦で散っても胸を張れ、刈谷高 貫いた攻撃野球

2019年8月12日 18時00分

このエントリーをはてなブックマークに追加
高校野球愛知大会4回戦、刈谷-豊田大谷 3回表刈谷2死二塁、敵失の間に生還し、チームメートとタッチをかわす高田海斗(右)

高校野球愛知大会4回戦、刈谷-豊田大谷 3回表刈谷2死二塁、敵失の間に生還し、チームメートとタッチをかわす高田海斗(右)

  • 高校野球愛知大会4回戦、刈谷-豊田大谷 3回表刈谷2死二塁、敵失の間に生還し、チームメートとタッチをかわす高田海斗(右)
  • 全国高校野球愛知大会4回戦で敗れ、悔しい表情で整列する刈谷ナイン
 3週間バットとボールを使わずに考え抜いた日々に始まり、ほぼ1年がかりで鍛えた攻撃野球で散った。
 全国高校野球選手権愛知大会4回戦に臨んだ刈谷は、豊田大谷を相手に8安打9四死球と塁上をにぎわしたが、11残塁に泣くなど5―8で逆転負けした。4試合で28得点20失点。延べ7投手が継投した3回戦など、文武両道で知られる公立校は総力戦を通じて「今年のスタイル」を出した。
 チームにとっての転機は昨年9月、秋季県大会2回戦で敗れた直後に訪れた。同校では例年秋季県大会が終わった後、選手らがミーティングに徹してチームの方針を意見交換する。
 「チームが勝つために自立して考え、全員で意見を出し合う。意識改革を目指している」と岡田泰次監督(42)は意図を明かす。期間は意思統一ができるまでで、昨秋は敗戦後から9月末まで約3週間をかけた。
 冬から春には、選手は10万スイングを課して打力を磨いた。春の県大会3回戦で敗退後、夏に向けて5万スイングを追加した。チームで考え、投手力で接戦に持ち込む例年のスタイルではなく、エース不在を打力で補う結論に行き着いたからだった。
 「今年の点を取る野球は私も楽しかった。例年以上に真面目(まじめ)に頑張った生徒たちだから、もうちょっと長く一緒にやりたかったですね」。敗退が決まり、岡田監督は声を落とした。
 甲子園出場経験があり、昨夏は東愛知大会4強だった同校にとっては、悔しい結果だろう。それでも、3点ビハインドとなっても、糸口さえつかめば同点、逆転もあるのでは、と思わせる試合だった。選手たちが考え抜いた野球を、やり切ったことは胸を張っていいと思う。 (高畑章)

関連キーワード

おすすめ情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ