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ドラマのような物語は終わった 埼玉・羽生実、新チームは8人

2019年8月8日 18時00分

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この夏は助っ人1人を含む11人で戦った「羽生実イレブン」(小原栄二撮影)

この夏は助っ人1人を含む11人で戦った「羽生実イレブン」(小原栄二撮影)

今ごろ、埼玉・羽生実野球部の山口魁星・新主将(2年)と7人の1年生は汗だくで練習しているのだろう。今年の羽生実にはドラマがぎっしり詰まっていた。市営浦和球場で、2回戦の浦和西戦に0―22で大敗した。ヒットは3本で、うち2本は、4月に入部したばかりの3年生の堀口雅刀内野手(3年)が打った。中学時代に野球を中断、入部に踏み切れないでいたが「3年になってから始めていいですか」と飛び込んで最後の夏に間に合った。「ヒットも打てた。3カ月半、楽しかったです」
この夏の登録選手は11人で、野球部員は3年生が2人、2年生1人、1年生7人。もう1人は、コンピューター部からの助っ人でボールボーイ兼任だった。4月までは、エースの横山大輔主将(3年)と山口君だけ。センターまで110メートルの立派な野球部専用グラウンドに、女子マネジャーの沢桃花さん、監督、部長らを入れても7人。夏の大会を戦うことは想像もできなかった。「全校生徒の前で、グラウンド設備の良さ、指導者の充実ぶりをアピールしました。その日のうちに1年生が集まり出した」。横山主将の演説で、夏にこぎ着けた。
この夏を最後に3年生が引退すると、残るのは、山口君と7人の1年生。このままでは大会に出場できない。他校と連合チームをつくるか、ほかの部から助っ人を借りるしかない。会田雄一監督(33)は「山口は、連合チームもいいが、自分たちで責任を負いたいと言っています。ことしと同じく部員だけで戦いたい」。あと1人入れば秋も戦える。
この時期、何人もの監督さんと出会う。決まって言うのが「今度ゆっくりグラウンドにお伺いします」だ。なかなか都合がつかず、リップサービスみたいになっているが必ず行きます。たとえば帝京には、約束を果たすまで数年かかりしました。この夏、新たに増えた約束のひとつが「山口主将と7人の1年生」の羽生実。夏の甲子園が終わったら、すぐに行きたい。(小原栄二)

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