2州でバイデン氏が猛追、トランプ氏「不正」主張 米大統領選

2020年11月6日 13時00分 (11月6日 13時57分更新)
 【ワシントン=金杉貴雄】米大統領選は5日、勝敗が決まっていない接戦の5州で集計作業が続き、大詰めを迎えている。東部ペンシルベニアと南部ジョージア両州では開票が進むにつれ、民主党のバイデン前副大統領(77)が先行する共和党のトランプ大統領(74)との差を縮めて猛追。トランプ氏は「不正があった」と主張し郵便投票の集計中止を求めた。バイデン氏は、あらためて郵便投票を含め全て集計するように求めた。
 バイデン氏は21州と首都ワシントンで勝利し、獲得した選挙人を253人にまで伸ばしている。勝利に必要な全選挙人の過半数270人まで残り17人と迫っている。
 ペンシルベニア(選挙人20人)を獲得するかジョージア(同16人)など複数の州を制すれば過半数に達する。米メディアによると両州はトランプ氏がリードするが、5日午後10時(日本時間6日正午)時点で、ペンシルベニアは開票率94%で0・7ポイント差、ジョージアでは開票率99%で得票率がほぼ並んだ。
 トランプ氏は同日夜、ホワイトハウスで記者会見し、ペンシルベニアなどの開票について「合法的な票を数えれば、私は簡単に勝っている。投票日当日の夜は大きくリードしていたが、突然、郵便投票が加わって結果が変わってきた」などと強調。郵便投票で不正が行われていると主張した。
 そのうえで「今後、多くの訴訟が行われ、連邦最高裁判所で争うことになるだろう。最終的に裁判官が裁定しなければならない」と語り、法廷闘争を拡大させる意向を示した。ツイッターには「集計を止めろ!」と書き込んだ。
 バイデン氏は5日、地元デラウェア州で演説し「全ての投票を数える必要がある。集計が終われば私が勝者と宣告されることは間違いない。民主主義は忍耐が少し必要な時もある」と呼び掛けた。
 大統領選ではペンシルベニア、ジョージア両州のほか、南部ノースカロライナ(選挙人15人)、西部アリゾナ(同11人)とネバダ(同6人)、北部アラスカ(同3人)の勝敗が決まっていない。

トランプ氏 会見で焦りにじむ

 【ワシントン=白石亘】米大統領選の開票作業が大詰めを迎えた5日、トランプ大統領はホワイトハウスでの記者会見で、「民主党は選挙を盗もうとしている」と述べ、あらためて選挙で不正があったとの主張を繰り返した。激戦州で郵便投票の集計が進むにつれ、民主党のバイデン前副大統領が着実に得票を伸ばし、選挙人の過半数の獲得に近づいており、焦りの色をうかがわせた。
 トランプ氏は「当初、私は多くの激戦州でリードしていた。だが、魔法のように票がなくなってしまった」などとまくしたて、選挙の正当性に疑問を呈した。
 集計作業を近距離で監視する立会人が認められなかったことを批判したが、不正の明確な証拠は示さなかった。「選挙を巡る訴訟は連邦最高裁に持ち込まれるだろう」と語ると、記者団の質問は受け付けず、一方的に会見を打ち切った。
 会見前にもトランプ氏はツイートを連投。「投票日以降に届いた票は集計すべきでない」「不正をやめろ!」と訴えた。ツイッター社は「選挙への誤解を招く」と警告ラベルをつけ、クリックしないと投稿を表示しない措置を取った。

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