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アップルマンゴーの甘い香りと両親の思い 佐ノ山親方が28日に引退相撲

2019年9月13日 18時00分

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その箱を開けると、何とも言えない甘い香りに鼻をくすぐられた。お盆明けに奄美大島特産のアップルマンゴーが自宅に届いた。
昨年九州場所で現役を退き、9月28日に東京・両国国技館で引退相撲を開く佐ノ山親方(元幕内里山)の母・常子さんからだった。
佐ノ山親方とは付き合いが長い。新入幕した2007年5月には取材で奄美大島の実家を訪ねたこともある。これまで何度も記事を書かせてもらっている。
奄美大島に住む常子さんへ、お礼の電話をかけたが反対に「(引退相撲を控えている)息子をよろしくお願いします」と頭を下げられた。ということで、あまり力になれないかもしれないが少しでもお役に立てれば。そう思ってこの記事を書いたりもしている。
実は佐ノ山親方の引退相撲翌日に、荒磯親方の引退相撲が開かれる。荒磯親方といえば、絶大な人気を誇る元横綱稀勢の里。引退相撲は引退する親方の自主興行で、チケット販売や印刷物の準備まですべて自分。かなりの労力を費やすが、さすがに荒磯親方のチケットはあっという間に完売したと聞く。
一方で荒磯親方より早く引退相撲の日程を決めた佐ノ山親方だが、現時点でも300マスほど残っている。
アップルマンゴーは自宅でタンカンなどと一緒に母が栽培している。その自宅は、07年1月に亡くなった父・博昭さんが開墾した。子どものころの佐ノ山親方も、よく父の手伝いをした。「おやじの汗のにおいは、(奄美名物の)ヤギ汁のにおいがしてた」と今でも忘れない。
佐ノ山親方は「荒磯親方の前座だと思って来てもらえれば楽しめると思います」と笑わせる。だが、両親の思いがつまったアップルマンゴーを食べてしまった私からもぜひ、「里山断髪式実行委員会 090-9975-0928」までよろしくお願いします。(岸本隆)

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