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伝説の一戦 延長50回 5年後も忘れられぬ激闘の思い出 全国高校軟式野球選手権

2019年9月16日 18時00分

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全国高校軟式野球選手権3連覇、単独最多10度目の優勝を喜ぶ中京学院大中京ナイン

全国高校軟式野球選手権3連覇、単独最多10度目の優勝を喜ぶ中京学院大中京ナイン

 全国高校軟式野球選手権(8月23~31日)は、中京学院大中京(東海・岐阜)の3連覇、史上最多10度目の優勝で幕を閉じた。決勝は、延長50回に及んだ2014年大会準決勝以来の崇徳(西中国・広島)との顔合わせ。5年前を戦ったOBが、兵庫県の明石トーカロ球場の一塁側応援席を訪れていた。当時の試合模様や、疲労感を教えてくれた。
 愛知県豊田市の会社員、斉木亮介さん(21)。1年生ながら中京(当時)の「7番・左翼」でフル出場し、17打数3安打だった。今でも夏が来るたび、試合を思い出すという
 斉木さんにとって入学5カ月目の出来事で、上級生についていくのに必死だった。そんなバタバタな状況でも、守備位置から見た、延長50回を完投したエース松井大河さん(当時3年)の後ろ姿は覚えている。「延長戦で体力的に厳しいというよりも、援護点がない松井さんが、しんどそうに見えて。早く点を取りたいと」
 15イニングの戦いを3日間続け、延長46回から再開された4日目に試合が動いた。50回表中京無死満塁、主将の後藤敦也さん(同)が2点適時二塁打を放った。人目に付かないところでも練習していた主将。斉木さんは「本当ならたたくはずだった。練習あっての1本」と明かす。
 草野球を続けている斉木さんは「後にも先にも、あんな体験はない。もう1度同じことをやれと言われたら…無理です」とほほ笑んだ。酷暑での球数など球児の体調管理が毎夏のように話題となるが、斉木さんの言葉からは、長時間のプレーは肉体だけでなく、精神的な疲労感も大きいと気付かされる。選手が戦いやすい環境を整える議論が、なお必要だと思い知らされた。 (高畑章)

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