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今では警察ドラマにも不可欠なアイテム 犯人を追い詰めるデジタル捜査

2019年9月20日 18時00分

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川崎・登戸で多数の児童らが殺傷された事件、茨城・常磐道でのあおり運転事件などで取り上げられたように、現代では防犯カメラやドライブレコーダーが捜査のカギとなることが常道となってきた。と言うよりもはや、そうした社会に増殖、配置された「目」は安全・安心のインフラとして定着した感もある。
その思いを強くしたのは、最近、CS放送(AXN)で再放送された1970年代に日本でも人気だった「刑事コジャック」を久々に見たからだ。ニューヨーク市警の辣腕(らつわん)刑事が行動力で難事件を解決するストーリーにもちろん、スマートフォンは出てこない。店の防犯カメラこそあるものの、街全体をとらえるカメラや車の通行を記録する「Nシステム」もない。足で犯人を追い詰めるのだ。
コジャックから40年余、現代のデジタル捜査は日進月歩。同じ局で現在放映中の米国・シカゴ市警特捜班の活躍を描く「シカゴP.D.」の舞台は現代。凶悪事件発生直後から携帯電話の位置情報から防犯カメラの画像など捜査情報をかき集めるシーンは多い。スピーディーなストーリー展開はITあってのものだろう。
そんなドラマに浸っていると、ふと、地下鉄に乗っているときなど、想像してしまうことがある。「今、ここで事件が起き、犯人が逃走したとして、デジタルの網に触れずに逃走することは可能だろうか」と。改札をカードで通らず、駅、街頭のカメラを避け、目撃者のスマホカメラを逃れ、DNA、指紋を残さない。相当困難だろう。強盗・殺人などの強行犯に限らず、防犯カメラが抑止力と捜査の武器になっているのは確かだ。
デジタル情報の氾濫は自分のようなアナログ人間の想像を超えている。
だが、ちょっと待てよ、と言いたくなる出来事も。就職情報サイト「リクナビ」を利用した学生の閲覧履歴からAIによる「内定辞退率」が企業に販売されていたことが明らかになり、個人情報の取り扱いをめぐって問題化している。デジタルの功罪は思い及ばぬところに潜んでいることを忘れてはいけない。(三橋正明)

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