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「チームのため、大野雄大のため、吉見さんのため」祖父江が気合締め 冷静沈着な男がアツく握りこぶし

2020年11月6日 06時00分

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最後を締めくくった祖父江(左)と抱き合って喜ぶ大野雄

最後を締めくくった祖父江(左)と抱き合って喜ぶ大野雄

 最後の3つのアウトを取るまでが、本当に長かった。2点リードの9回、祖父江が2死二、三塁のピンチをつくった。それでも、最後の力を振り絞った先に待望の瞬間が待っていた。代打・中井を空振り三振。いつもは冷静沈着な背番号33が力強く右拳を握り締める。スタンドは沸き上がり、グラウンドは竜ナインの笑顔が広がった。

 「今年一番気合が入りました。チームのため、大野雄大のため、明日の(トヨタ自動車の先輩)吉見さんのために腕を振りました」。さまざまな思いを込め、必死に投げて3セーブ目をつかんだ瞬間に、チーム8年ぶりのAクラスが決まった。
 「(最後は)もう祈るような思いしかないですよね。選手を信頼してグラウンドに送り出して、後はもう祈るだけ。毎試合そういう形」。9回のグラウンドを見詰めていた時の思いをこう語った与田監督は、勝った瞬間の喜びについて「みんなでベンチで歓声が上がって、ガッツポーズが出て、ああ、この瞬間なんだなという感じでしたね」と、しみじみと語った。
 大野雄は7回を投げ終えたところで思い切って代えた。1点リードの8回は又吉。2死三塁でオースティンを迎えたが、場内からの大きな拍手で励まされると「大きな拍手に力をもらえました」と又吉。しっかり切り抜けた。先制点をもたらしたのは、4試合連続でスタメンに抜てきした武田だった。指揮官は選手を、そして自分を信じて思い切ったタクトを振るい、選手もそれに応え、そうして8年ぶりのAクラスをついにつかんだ。
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