<頂の先へ 月刊・藤井聡太二冠> 狙われるタイトルホルダー

2020年11月6日 05時00分 (11月6日 10時36分更新) 会員限定
王将戦で対戦する藤井聡太王位(左)と永瀬拓矢王座。永瀬王座が振り飛車戦法で初勝利を挙げた=東京・千駄ケ谷の将棋会館で(日本将棋連盟提供)

王将戦で対戦する藤井聡太王位(左)と永瀬拓矢王座。永瀬王座が振り飛車戦法で初勝利を挙げた=東京・千駄ケ谷の将棋会館で(日本将棋連盟提供)

  • 王将戦で対戦する藤井聡太王位(左)と永瀬拓矢王座。永瀬王座が振り飛車戦法で初勝利を挙げた=東京・千駄ケ谷の将棋会館で(日本将棋連盟提供)
  • 伊藤匠四段
 二冠を手にして迎えた秋。高校生棋士の藤井聡太王位(18)=棋聖、愛知県瀬戸市=は苦戦が続いた。三つ目のタイトルを狙った王将戦リーグは開幕から3連敗し、挑戦権を逃した。そんな中、さらに失ったものがある。プロ入りから4年間、自身の代名詞になっていた「現役最年少棋士」の肩書だ。先月、ついに年下のプロ棋士が誕生した。これからは先輩からも後輩からも標的にされる立場になる。(岡村淳司)
 「藤井君もさすがにちょっと壁に当たるかもと思いますね」。十月初め、将棋界の重鎮・谷川浩司九段(58)は、本紙のインタビューで、藤井王位について、そんな見通しを語った。
 タイトルホルダーになれば対戦相手が目の色を変える。勝てば、自分が頂点を狙う実力があると証明できるからだ。ターゲットを絞った研究にもさらされ、包囲網ができてゆく。谷川九段自身、二十一歳二カ月で初タイトルの名人位を獲得した後、スランプがやってきたという。「毎年少しずつ強くなっている実感があるのに、なかなか結果を出せませんでした」
 初タイトル獲得後の苦労は、多くの棋士が通ってきた道だ。藤井王位は「棋聖戦と王位戦という二つの大きな舞台で結果を出せて、成長す...

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