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Aクラスに王手…“1点差試合の勝率”リーグトップの7割3分3厘 なぜ中日は昨季から劇的に改善できたか

2020年11月5日 12時42分

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9回表を抑えて感極まる福(左)と喜ぶ木下拓=4日、ナゴヤドームで

9回表を抑えて感極まる福(左)と喜ぶ木下拓=4日、ナゴヤドームで

渋谷真コラム・龍の背に乗って


◇4日 中日 5ー4 DeNA(ナゴヤドーム)
 最後のアウトを取り、福が泣いていた。悔しさ、重圧、そして感謝。117試合目。優勝が決まろうが、竜の本気が伝わってきた。
 集中打であげた4点を、強力クリーンアップの2スイングで追いつかれた。そこから又吉、谷元、祖父江とつないで、主将が決勝弾を放った。
 「勝野が追い付かれましたが、あそこで勝ち越しを許さなかった。ベンチの雰囲気も大きく変わりませんでしたし、その後、リリーフ陣がよく耐えてくれた」
 与田監督が誇らしげに話した。シーズンの貯金が確定。Aクラスに王手。この成果をもたらしたのは何か。劇的に改善した数字を紹介したい。
 1点差試合が9月11日からの7連勝で、11勝4敗。勝率7割3分3厘は、巨人(16勝12敗)をも上回り、リーグトップだ。昨季はリーグ5位の4割1分3厘(19勝27敗)。1点差試合の弱さが、そのままトータルの借金「5」につながっていた。
 不思議なもので、接戦の強弱はチーム成績に相関する。2013年(22勝21敗)を最後に連続勝ち越しが4年で止まり、以後6年連続負け越し。連続Bクラス(7年)とほぼ重なっている。リーグ連覇した10、11年は計58勝38敗。高勝率だけでなく、1点差試合そのものが多い。高橋、浅尾、岩瀬。圧倒的な勝利の方程式でねじ伏せていたからだろう。
 長年の借金地獄からの脱出が決まったのも、Aクラスをほぼ確保しているのも、勝利の方程式がフル回転してくれたからだ。接戦とは根比べ。先に崩れるチームは1点差試合で負け越す。チームの108ホールドポイント(HP)は、DeNAの117に次ぐリーグ2位。怖い顔の祖父江がいる。泣き虫の福がいる。彼らが支えた11勝4敗なのだ。
 「技術的にも選手の力がついてきたと思うし、昨年よりあきらめない気持ち、声、動き。そういったものが一つ一つのプレーに出てきたのではないかなと思います」
 4点リードを吐き出しながらの粘り腰。与田野球の明らかな進化ではある。

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