本文へ移動

「ノムさん門下」同期入団4人が全員1軍指導者に 95年ドラフトで野村克也監督が選び、育んだ人々

2019年12月26日 18時00分

このエントリーをはてなブックマークに追加
教え子たちが続々指導者に

教え子たちが続々指導者に

 プロ野球のストーブリーグはほぼ終わり、各球団の来季陣容もはっきりしてきた。楽天は監督交代にFA移籍もあり、がらりとチームが変わりそうだ。
 楽天・三木肇監督(42)の経歴を調べた時に気付いたのは、入団同期が全員、来季1軍の指導者になることだ。1995年のドラフト会議でヤクルトが指名したのは、1位・三木監督、2位・宮出隆自(ヤクルトヘッドコーチ)、3位・野村克則(楽天作戦コーチ)、4位・石井弘寿(ヤクルト投手コーチ)の4人のみ。同期で複数人が同時にコーチという例はよくあるが、全員が1軍でというのは珍しい。
 長年ヤクルト担当を務めた記者には、現役時代に担当していた懐かしい顔触れだ。宮出ヘッドコーチは、担当していた2001年当時は投手。先発3試合を含む22試合に登板していたが、記者がゴルフ担当に変わって球界から離れ、11年にヤクルト担当に戻ってきたときには打撃コーチになっていて驚いた。野手転向を経験しているためか、研究熱心で練習熱心。選手からの信頼は厚い。
 石井コーチは当時、五十嵐亮太と球速150キロ超の豪腕救援コンビ『ロケットボーイズ』として活躍。その五十嵐が昨オフ、ソフトバンクを戦力外になり古巣に帰ってきており、選手とコーチとしてのコンビ復活に期待が高まる。
 大卒の野村コーチだけが4歳年上。三木監督とは14年から一緒にヤクルトの2軍コーチを務め、昨オフまた一緒に楽天に移籍した。今季は2軍バッテリーコーチとして三木2軍監督を支え、イースタン・リーグ優勝。三木監督が1軍指揮官に昇格したのに伴い、1軍の作戦コーチに抜てきされた。三木監督は「克さんは選手時代に楽天にいたから、チーム事情をよく知っているのが助かっている。全く縁の無いチームでやるのは難しい。楽天にという話をもらった時、克さんが一緒でなければ受けてない」と、全幅の信頼を寄せている。
 ただ同期だから仲良し、ではない。「現役時代はそこまで仲が良かったわけじゃない。一緒にコーチをやった時に、野球観が似てるからやりやすかった。言葉に出さなくても考えていることが通じる」と三木監督。野村は「やっぱり入った時の監督がノムさんだから。三木監督は選手によく語るけど、監督の考えを浸透させるにはいいことだと思う。ノムさんもよく、拡声器で説明してた」と、父・野村克也元監督(84)を「ノムさん」と表現して振り返った。
 同期全員指導者という珍事も、プロ生活の初めに名将から『ID野球』をたたきこまれたことを考えれば、不思議ではない。4人が来季どんなチームを作るのか、楽天とヤクルトに注目している。(竹村和佳子)

関連キーワード

PR情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ