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「侍ジャパンの国際大会と似ている」新型コロナ”特殊シーズン”で問われる対応力 DeNA・今永昇太が貫く「逆境こそ覚醒のとき」

2020年5月14日 18時00分

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昨秋には侍ジャパンでも活躍したDeNA・今永

昨秋には侍ジャパンでも活躍したDeNA・今永

 台湾や韓国のプロ野球が開幕し、国内のニュースでも新型コロナ禍からの「出口戦略」が話題になり始めた。国民全員の我慢の成果として、やっとトンネルの出口が見え始めている。今こそ、DeNA・今永昇太投手(26)の座右の銘「逆境こそ覚醒のとき」を皆でかみしめたい。
 この言葉は、福岡・北筑高時代の恩師から贈られ、プロになってからもグラブに刺しゅうし心に刻んできたという。野球では無名の公立高から駒大でエースになり、プロに最もアピールすべき大学4年時に左肩を痛め1勝もできなかったが、プロ入り後はチームのエースとなり、昨秋のプレミア12では侍ジャパンの一員として世界一も経験した。
 逆境からはい上がってきた今永のコメントは、今回のコロナ禍でも常に前向きだ。無観客で行われたオープン戦では「力感の割に球速が出ていたり、打者が振り遅れたり。声援が力みにつながったりもするんだなと感じられた。お客さんが入った時にも同じようにできれば、効率のいい投球になるかも」と、普段との違いからシーズンにつながることを見つけようとしていた。
 開幕が決まらない状況が続いていることには「いろいろ試せる期間が長引くのは、自分の引き出しを増やせるということ」。不要不急の外出自粛で”おうち時間”が増えても「海外ドラマを英語で見ている。わかりにくいけど、なんとか乗り越えようというのが心の中から湧いてくる」と、リラックスする中でも自分を高めるチャンスを逃さない。
 来年に延期が決まった東京五輪に対する考え方もそうだ。「この状況って、国際大会と似ている。練習時間がない中でも試合があって、結果を出さないといけない。だから侍ジャパンに求められるのは、いろんな状況への対応力だと思う。柔軟にやるべきことをやって、できないことは割り切る。この1年をどう過ごすかが見られていると、僕は思っている」
 与えられた状況でどう向上するか-。マイナスをプラスに転じるには―。言葉の端々にその意識が感じられる。不安に押しつぶされそうになる人もいるだろう。仕事や家族を失った人もいるかもしれない。そんな今だからこそ「逆境こそ覚醒のとき」と踏ん張ってほしい。(竹村和佳子)

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