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ブランク7カ月のF1で”腕の錆びつき”論争「混乱起きる」「すぐ慣れる」 実戦対策でバーチャルレースも大盛況

2020年5月21日 18時00分

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昨年12月のアブダビGP(AP)

昨年12月のアブダビGP(AP)

 今季のF1は新型コロナウイルスの影響で開幕10戦が延期または中止され、1戦も実施できていない。現時点で目指す7月上旬の開幕が実現しても、2月末の公式テストから4カ月以上、実戦にいたっては昨年12月の昨季最終戦から7カ月も遠ざかる。毎オフの2カ月半を大きく上回るブランクは、世界最高峰のドライバーたちにどんな影響を及ぼすか。
 元ドライバーでもあるレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表(46)=英国=は「これほど長い間シートに座らなかったのは、全ドライバーにとっておそらく今回が初めて。全員の腕がさびついているだろうし、事故が起きても不思議ではない」と警告。7度の優勝経験を持つルノーのダニエル・リカルド(30)=オーストラリア=も「混乱は起きるだろうね。準備を整えてきたとしても、パフォーマンスを発揮できる人、できない人に分かれるんじゃないかな」と同調した。
 その混乱に乗じようともくろむのがウィリアムズのジョージ・ラッセル(22)=英国=だ。「ドライバー、エンジニア、メカニック、みんな徐々にリズムを取り戻していく。さびついていてミスが生じる可能性のあるシーズン序盤は大きなチャンスだ」。新人だった昨季は全20人のうち唯一ノーポイント。周囲の隙を突き、なんとか上位進出を狙う。
 一方、ハースのケビン・マグヌッセン(27)=デンマーク=は「完全にさびついてしまうことはないよ」と懸念を真っ向から否定する。2015年に1年間、F1カーを操れなかった経験を踏まえ、「(復帰して)それほど多く周回せずに勘を取り戻せた。すぐ慣れるし、みんな同じだと思うよ」と楽観的だ。
 サーキットから遠ざかる間、ゲームを使ったバーチャルレースが大盛況。F1はもちろんのこと、インディカーの公式レースにも乗り込んで優勝をさらったマクラーレンのランド・ノリス(20)=英国=のように積極的に参戦する選手もいれば、メルセデスの王者ルイス・ハミルトン(35)=英国=は一切興味を示さなかった。
 実際に長期ブランクでF1ドライバーの腕前は鈍ってしまうのか。バーチャルレースは感覚を保つ一助になるのか。無事に開幕したら注目してみたいポイントの一つだ。(小林孝一郎)

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