のと鉄もてなし 華やかに 穴水のいけばな教室 車内飾り付け

2020年11月4日 05時00分 (11月4日 05時03分更新)
黄色い果実や赤い枝で色鮮やかに飾り付けた車内に見入るメンバーたち=穴水町ののと鉄道穴水駅で

黄色い果実や赤い枝で色鮮やかに飾り付けた車内に見入るメンバーたち=穴水町ののと鉄道穴水駅で

  • 黄色い果実や赤い枝で色鮮やかに飾り付けた車内に見入るメンバーたち=穴水町ののと鉄道穴水駅で
  • 角章子さん(右)に黄色い果実をつけたツノナスを手渡す菅原悦子さん=穴水町根木で

えっちゃんの花材も

 穴水町のいけばな教室「角翠瑛(かどすいえい)社中」のメンバーが十月三十一日、同町ののと鉄道穴水駅で、普通列車の車内に色鮮やかな花や果実を飾り付けた。観光列車「のと里山里海号」に二〇一五年の運行開始以来、自宅近くから手を振り続け、乗員乗客から「えっちゃんばあちゃん」の愛称で知られる同町根木の菅原悦子さん(86)が育てた花材も並ぶ。二十三日まで展示する。 (森本尚平)
 黄や赤、オレンジなど色とりどりの果実や花が車内を彩る。網棚に飾り付けられ、電車の車内とは思えぬ華やかな雰囲気を醸し出す。教室代表の角章子さん(67)は「車窓のすてきな景色と車内が一体となる様を楽しんでほしい」と話す。
 教室は例年、十一月の町文化祭で生け花を飾っているが、今年は新型コロナウイルス感染予防のため中止。キツネの顔のような黄色い果実をつけることから「フォックスフェイス」とも呼ばれるナス科の植物「ツノナス」を毎年、菅原さんからもらい受け花材として使っていた。今年は披露する場がなくなり、菅原さんが愛するのと鉄道で代わりに「社中展」ならぬ「車中展」を開いた。角さんは「コロナだからできたこと。逆境に負けずできることをやりたい」と力を込める。
 この日は六人が、菅原さんから提供された実付きのツノナスやナンバのほか、染料で赤や緑に枝を染め上げたミツマタ、ワタの花など計十種類ほどを車内の網棚に飾り付け。メンバーの山下千鶴子さん(84)は「華やかないい雰囲気になった。たくさんの人に見てもらいたい」と座席に座って飾り付けた車内を見回した。
 角さんは「乗った人が飾りを見ておもしろがってくれれば。えっちゃんにも見せてあげたい」とほほ笑んだ。花材を提供した菅原さんは「今年はツノナスが例年の三分の一ほどしか取れず残念だったけど、皆さんに楽しんでもらいたい」と話した。

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