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「左右に飛ぶ」悩みを克服!!傾斜の打ち方(2)

2020年3月12日 02時00分

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 前回に続く傾斜での打ち方の2回目は、つま先上がりとつま先下がりのライでの打ち方を説明します。つま先上がりだと左へ、つま先下がりだと右へ飛ぶんじゃないかと気になります。ここは、クラブの持ち方や番手の選択、打つ時の力の入れ方などを考えながら対処することが克服への近道です。 (取材・構成 堤誠人)

ライ角影響で左へ

 まず、つま先上がりのライでの打ち方です。これは意外と難しいです。プロゴルファーでも約8割がダフっています。
 大切なのは、クラブを短く持つことです。フラットなライで打つ時と同じように持つと、イメージした所よりもクラブヘッドが下を通過しやすくなります。少し短く持つことによって、クラブが下に行く挙動を抑えることが必要になります。短く持つことで、ミート率が上がります。
 また一般的に、つま先上がりのライで打つとボールが左に飛ぶと言われます。これは、ライ角度が影響しているからです。普通に構えても、クラブフェースは左を向いてしまいます。
 左に行きすぎるとグリーンに落ちても横へこぼれてしまうことがあるので、プロなど上級者は左へ行くことを嫌がります。この場合、多くのプロはフェースを少し開きながら、左へ行くことを防ぐように打つ技術を使います。その代わり、距離は5~10ヤードくらい落ちます。

力を入れて打つと体が伸びやすい…

引っ掛ける人は…

 ミート率を上げることや飛距離が落ちることを考えて、みなさんはつま先上がりのライでは番手を1つ上げてください。そして、短く持ってください。また、どうしても左に引っ掛けてしまう人は、少し右を向いてください。もちろん、左へ行かない人は真っすぐ正面を向いてから打って結構です。
 次に、つま先下がりのライでの打ち方を紹介します。つま先上がりではダフりやすいと説明しましたが、つま先下がりではトップしやすくなります。
 足の位置よりもボールの位置の方が低いので、前傾姿勢を取ったり膝を深く曲げたりします。このような姿勢で力を入れようとすると体が伸びやすくなってしまいます。これが、トップする原因になります。

フェード番手次第

 つま先下がりで打つ時のコツは、軽く打つことです。負担のかかるきつい体勢で思い切り打とうとすると、脚や上半身が伸び上がってしまいます。逆に、軽く打てばそんなに伸び上がりません。
 膝をしっかり曲げたり前傾角度をしっかり取ったりしてボールとの距離を合わせ、8割くらいの力で打ってミートすることが大切なのです。
 打ったボールは、思ったほど右に行きません。大まかに言うと長い番手はフェードしますが、短い番手はあまりフェードしません。短い番手だと、膝を曲げてもフェース向きがほとんど変わらないからです。
 つま先下がりの場合、あまりライ角の影響を受けないことが特徴です。それでも、長い番手だとダフらないように打つのでフェードします。自分で打って、どのくらいの番手までならフェードしないかを把握しておくことが大切かもしれません。

【井上透のひとりごと】

スポーツを学ぶことは、外国語を学ぶことと同じようなもの

 最近のプロゴルファーはほとんどの選手が小学生の時にゴルフを始めています。他のスポーツと「掛け持ち」をしている選手も多いのですが、高校生くらいになるとゴルフ一本になります。
 ゴルファーに向いているスポーツは何だと思いますか? 私の考えだと、まずホッケーとアイスホッケー、次にテニス、その次に野球です。これらのスポーツに共通しているのは、クラブに似た用具を使っていることです。
 逆に、あまり向いていないのは陸上やサッカーなど用具を使わないスポーツです。格闘技のようなパワー系のスポーツも、あまり相性が良くないと思います。
 スポーツを学ぶことは、外国語を学ぶことと同じようなものです。いくら日本人が何年も外国に住んで多くの外国人と接しても、ネーティブのようにしゃべることは難しいでしょう。同じように、取り組むスポーツを変えても、昔からその競技を続けているトップ選手に追いつくことは至難の業です。
 もともと、日本では早い段階で一つのスポーツに絞ることが主流でした。学校の部活動がいい例でしょう。かつての女子プロゴルファーは、学生時代にソフトボールをプレーしていた選手が多い時もありました。時代は変わったということでしょう。
 <井上透(いのうえ・とおる)> 1973(昭和48)年4月3日生まれ、横浜市出身の46歳。大学生の時に渡米し、ゴルフ理論を学ぶ。97年に日本初のプロコーチとなり、現在は成田美寿々や穴井詩らを指導。世界ジュニアゴルフ選手権の日本代表監督を務めるなど、ジュニア育成にも力を入れる。2016年から東大ゴルフ部監督。
 取材協力 横浜本牧インドアゴルフ練習場(横浜市中区本牧原15の6グロブナースクエアB1)(電)045(228)7739
(毎週木曜日の紙面に掲載)

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