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アマ・初級者にもおすすめ!!傾斜の打ち方(1)

2020年3月5日 02時00分

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 今回と次回は、傾斜での打ち方について説明します。傾斜には(1)左足上がり(2)左足下がり(3)つま先上がり(4)つま先下がり、の4種類のライがあります。もちろん、左足上がりでつま先上がりという複合のライもあります。みなさんも練習場ではフラットなライで打っていると思いますが、コースに出たらそういうライばかりではありません。傾斜を克服しないと良いスコアは出ません。今回は、まず(1)と(2)の対処法を紹介します。 (取材・構成 堤誠人)

短い番手は飛ばない

 左足上がりのライで打つ時は、構えた段階でロフトが上を向いています。そして、ボールが上がるということは、特に短い番手では飛びにくくなります。
 そもそも、ショートアイアンやロフトのあるユーティリティーはボールを上げることや、落ちた時に止めることが目的です。これらのクラブで打つと距離が出なくなりやすいので、ここでは番手選びが重要になります。
 アマチュアゴルファーにとって、左足上がりのライは最も打ちやすいライだと言えます。もともとクラブが下から入りやすい特性がありますし、ボールの手前にスペースがあるからです。
 また、スイングする時に左へ体重移動をしようとしても傾斜があるので難しく、右に体重が残りやすくなります。そうなると、ボールが上がりやすくなると同時に、クラブフェースがターンしやすくなります。このことは、もともとスライスしているアマチュアにとって、ボールが真っすぐに飛びやすい要素になるのです。
 ただ、普段からしっかりとクリーンヒットできているプロは違います。なぜなら、体重があまり左へ乗せられなくなるからです。こういう時は、番手を上げることをお勧めします。例えば、通常なら7番アイアンで打つ距離を、6番アイアンを80%の力で打つのです。
 クラブが持つ本来の距離を狙って力いっぱい飛ばそうとせず、番手を上げて、軽く打ってコントロールするのです。この対処法は、上級者だけでなく初級者にもお勧めです。

フェース開きやすい

 次は、左足下がりです。これは、不得意にしている方が多いと思います。ボールの手前に傾斜があって盛り上がっているので、クラブが下から入りやすい人にとって、さらに上からクラブを入れるとなると、ボールが上がる気がしなくなります。また、開きやすいクラブフェースがさらに開いて当たるようになります。
 しかし、多くのアマチュアにとっては鬼門でも、プロはそれほど難しいと思っていません。特に、ショートアイアンの場合はそうです。普通に打っても、少々の左足下がりのライに対応できるくらいの入射角はあります。なので、特に意識しなくても打てることが多いのです。
 では、打ち方の説明です。まず、ある程度は傾斜の通りに構えます。ある程度、ボールを上げようとするのであれば、ボールを左に置いて少しカット軌道で打つといいかもしれません。

目線低く距離を稼ぐ

 ただ、大事なことは、あまりボールを上げにいかないことです。プロならともかく、みなさんの場合は左足下がりのライからボールを上げて、何としてもグリーンに乗せないといけない、という場面は少ないでしょう。まずはしっかりとコンタクトして、グリーンの近くまで持って行くことを目的とした方が、大きなミスはなくなります。
 ボールを上げにいこうと思うと、クラブヘッドが手前に落ちてしまいます。むしろ、ボールを転がしにいこうとするイメージでスイングすれば、ボールに直接当てることができます。結果的に、その方が距離を稼ぐことができます。
 アマチュアゴルファーの視点から考えると、いかに目線を低くして距離を稼ぐか、ということが大切です。ぜひ、試してみてください。

【井上透のひとりごと】

新型コロナ拡大ゴルフ界にできること

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。プロ野球はオープン戦を無観客で開催することが決まり、Jリーグは一部の試合が延期になりました。ゴルフでも、5日から行われる予定だった女子ツアーの開幕戦と翌週の試合が中止になりました。
 屋外でプレーし、選手同士の接触が少ないゴルフは、他競技に比べて感染拡大のリスクが少ないと思われます。それでも、大会中止に追い込まれてしまいました。
 大切なのは、もし選手や関係者らから1人でも感染者が出てしまった場合です。個人の問題として処理するのか、それとも全体の問題として捉えるのか。
 個人的な問題として考えるのなら、当該者を除いて大会を開催することになるでしょう。また、ツアー全体の問題として考えるのなら、一定期間の大会開催が中止となるかもしれません。いずれにしても、感染者が出てから慌てるのではなく、今から有事を想定し、準備をしておく必要があります。
 ただ、こういう時こそ、人々を元気づけるのがスポーツの役割だと思います。9年前の東日本大震災の時はプロ野球やサッカー、ゴルフなどが動きだすと、殺伐とした雰囲気から、みんなで頑張ろうという前向きな空気が生じました。スポーツの持つ影響力は大きいものがあります。ゴルフ界も、その時その時で何ができるのかを考えておかなければなりません。
 <井上透(いのうえ・とおる)> 1973(昭和48)年4月3日生まれ、横浜市出身の46歳。大学生の時に渡米し、ゴルフ理論を学ぶ。97年に日本初のプロコーチとなり、現在は成田美寿々や穴井詩らを指導。世界ジュニアゴルフ選手権の日本代表監督を務めるなど、ジュニア育成にも力を入れる。2016年から東大ゴルフ部監督。
 取材協力 横浜本牧インドアゴルフ練習場(横浜市中区本牧原15の6グロブナースクエアB1)(電)045(228)7739
(毎週木曜日の紙面に掲載)

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